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内閣府の大臣5名第3次野田内閣が発足して、10日が過ぎた。各メディアでは支持率も報道しているが、ご祝儀相場は振るわない。いろいろと要因はあるだろうが、有識者としては、より多くの情報を得る努力をしつつ、判断をしたいものである。その一助となるべく、閣僚のネ…


内閣府の大臣5名
第3次野田内閣が発足して、10日が過ぎた。各メディアでは支持率も報道しているが、ご祝儀相場は振るわない。いろいろと要因はあるだろうが、有識者としては、より多くの情報を得る努力をしつつ、判断をしたいものである。その一助となるべく、閣僚のネットの発信力をリサーチする連載2回目。

今回は副総理や特命担当大臣など、内閣府の大臣5名をピックアップ。岡田克也(おかだかつや)・小平忠正(こだいらただまさ)・中塚一宏(なかつかいっこう)・前原誠司(まえはらせいじ)・下地幹郎(しもじみきお)の5氏のネットでの発信力をレポートしよう。

また、上記5人以外の内閣府の大臣である、特命担当大臣(沖縄および北方対策/地域主権推進)および地域活性化担当大臣の樽床伸二(総務大臣を兼任)、拉致問題担当大臣の田中慶州(法務大臣を兼任)、特命担当大臣(原子力損害賠償支援機構)および原子力経済被害担当大臣の枝野幸男、内閣府特命担当大臣(原子力防災)/原発事故の収束および再発防止担当大臣の長浜博行の各氏は今後、各省庁の項で掲載予定。

副総理 岡田克也氏の公式サイトとブログ
内閣府の大臣は多い。まずは岡田克也氏の職名を確認しよう。岡田氏は1953年生まれで、民主党・衆議院三重3区選出(7回)、内閣法第九条の第一順位指定大臣(副総理)、行政改革担当、社会保障・税一体改革担当、公務員制度改革担当、内閣府特命担当大臣(行政刷新)である。

公式サイト(独自ドメインkatsuya.net)には「直球、健在」とあり、笑顔の岡田氏のポートレートが印象的だ。トップページ全体のデザインも、メニューやバナーなど、整然としているがカラフルで洗練されている。

コンテンツも充実している。「週刊ビデオメッセージ」「ブログ」「活動レポート」「発言・報道」「秘書日記」が、いずれも高い頻度で更新されている。

メインは「週刊ビデオメッセージ」だろう。岡田氏自身が時事問題をカメラに向かってコメントした動画、週1〜2度更新されている。「ブログ」は、このテキスト版である。つまり、同じ内容であるが、動画版とテキスト版を選べるようになっているわけだ。アメリカのTypePadのサービスを利用し、サイトからジャンプするようになっている。

さらに、この内容はメールマガジン「かつやNEWS」でも配信されている。メールマガジンのポータルサイト「まぐまぐ」のサービスを利用しており、バックナンバーも公開。発行部数は約1700部(リサーチ日現在)、「まぐまぐ大賞2008」では「行政・政治・地域情報部門」において3位となっている。

「活動レポート」は、毎日の活動を時に写真を加えたスケジュール帳の様相。「発言・報道」は、議事録や会見・会報などのテキストなどを更新。この2コンテンツは、実務的な報告であるので、スタッフが更新しているのかもしれない。

消費者担当大臣 小平忠正氏の公式サイト
次は小平忠正氏をリサーチしよう。1942年生まれで、民主党・衆議院北海道10区選出(7回)、国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣(消費者および食品安全)である。

公式サイト(独自ドメインkodaira.info)には、現職名の他、「確かな改革で、安心社会の実現」とある。トップページ全体もサイドメニューに、新着情報があるのみで、前述のコピーも含めて、実にシンプルで、一方で印象には残りにくい。

コンテンツのメインは「活動報告」。さらにカテゴライズされており、「小平忠正の国会レポート」「時事思う」「フォトギャラリー」「小平事務所より」となっている。

「フォトギャラリー」は、週1〜2回ペースで更新されており、写真とともに活動内容の紹介もしっかりとされている。しかし、他のものに関しては、更新が不定期な上、かなり間があくこともあるようだ。

金融大臣 中塚一宏氏の公式サイトとブログ
3人目は、中塚一宏氏。1965年生まれで、民主党・衆議院神奈川12区選出(3回)、内閣府特命担当大臣(金融/「新しい公共」/少子化対策/男女共同参画)である。

公式サイト(独自ドメインnakatuka-net.com)には、中塚氏のガッツポーズの写真の横に、「税金ムダ遣いストップ」と掲げられている。サイト自体は、報告会やタウンメーティングなどのお知らせをするほか、定期的に更新されるコンテンツがない。そのため、訪問者は目的があっても、ブログやツイッターなど、他のページへとジャンプしてしまい、2回目以降は直接それらのページへと訪問すると思われる。

一方、ブログ「いっこうで行こう!!」は、サブタイトルに“毎日更新ブログ”とあるように、硬軟取り混ぜた活動報告を、時に写真を添付しつつ更新している。全体に肩の凝らない内容だ。

また、メールマガジンの登録フォームもあるが、バックナンバーが見当たらず、登録者のみが読めるようになっている。

国家戦略担当大臣 前原誠司氏の公式サイト
4人目は、前原修司氏を取り上げよう。1962年生まれで、民主党・衆議院京都2区選出(6回)、国家戦略担当、海洋政策担当、内閣府特命担当大臣(経済財政政策/科学技術政策/原子力行政/宇宙政策)である。

公式サイト(独自ドメインmaehara21.com)には、世界地図をバックにしたポートレートに、「挑み続けます この国の 将来のために」と掲げている。

主なコンテンツは、「政策」「国会議事録・質問主意書」「行事案内」「記事・論文」とあるが、残念ながら、これらは作成・更新している様子がない。「国会議事録」は衆議院TVへ、「質問主意書」は衆議院ホームページ内の「質問一覧」にジャンプし、「行事案内」や「記事・論文」は未更新である。

上記のメニューバー内コンテンツの他、サイドにトピックスとして、2コンテンツのバナーが貼られている。「活動写真館」と「前原誠司の直球勝負!」である。前者が写真中心、後者がテキスト中心のブログといったイメージだろうか。どちらも、公式サイト内にあり、別にジャンプする必要もない。

しかし、「直球勝負」の方は、まだ記事がないようだ。「活動写真館」は、更新日時にばらつきがあるものの、多いときは週に5回、少なくとも1回程度は更新されている。内容は、文字通り写真日記である。

郵政民営化担当大臣 下地幹郎氏の公式サイト
5人目として、下地幹郎氏をリサーチする。1961年生まれで、国民新党・衆議院沖縄1区選出(4回)、郵政民営化担当、内閣府特命担当大臣(防災)である。

公式サイト(独自ドメインmikio.gr.jp)は、驚くほどシンプルである。おそらく、モバイルでの閲覧を意識しているのだろう。トップページには、下地氏の顔写真すらなく、名前の横に、氏のロゴマークである「オレンジクジラ」があるのみである。

主なコンテンツは、「ミキオブログ」「大声・小声」「会見・メディア」「超人大陸」「Picture 」があり、さらに毎週メールマガジンも配信されているようだ。しかし、種類がありすぎる印象もある。

例えば、「大声・小声」はビデオメッセージ、「会見・メディア」はYouTube であるが、いずれも動画であり、目的意識をもって別々にチェックするのは骨が折れる。また、「Picture」はグーグルの共有アルバムであり、ブログだけで十分と感じる人も多いだろう。

また「超人大陸」に至っては、ユーザーに使用するPC環境によっては、プラグインを追加せねばならないため、閲覧を止める人も出てくるだろう。やはり、手軽にチェックできる「ミキオブログ」がコンテンツの中心となる。国会からプライベートまで毎日更新され、内容は軽めであるが、毎日の活動内容や考え方がうかがえる。

5大臣のその他ソーシャルメディア活用
最後は、ツイッターとフェイスブックの使用状況を確認しよう。岡田氏はフェイスブック、中塚氏はツイッターとフェイスブック、下地氏はツイッターを利用している。

中でも最も充実しているのは、岡田氏のフェイスブックだろう。ほぼ毎日更新されており、ブログとなっている記事がアップされている他、日々の活動報告、コラムなどメディア情報など、実は、このフェイスブックだけをチェックしていれば全体が把握できる。

中塚氏のツイッターはブログの更新情報。フォロワーが4000人以上おり、それなりに拡散効果はあるが、ツイッターでリアルタイムなつぶやきやフォロワーとの交流がないため、日々ブログをチェックする人なら必要ないものになってしまっている。また、フェイスブックに関しては、“友達になる”必要があり、一般公開していないため、公人としての活動の一環としてはリサーチ外とする。

下地氏のツイッターは、すでに2ヶ月近くツイートが止まっている。フォロワーが約4500、フォローが約3000人と、少なくない人数であるため、今後の再開に期待したい。

調査総論
今回の5氏のインターネットの活用状況や発信力に関しては、岡田克也氏が頭一つ抜け出していると言えるだろう。ビデオ・ブログ・メールマガジンは同内容ではあるが、さまざまなメディアを利用して定期的にメッセージを拡散している。それに加えてフェイスブックでリアルタイム性を見せており、インターネットの利点を活用していると評価できる。

次は、中塚氏と下地氏。ブログはプライベートも交え、軽めの活動報告となっているが、毎日更新されているという点において、強い発信力になるはずだ。

最後が小平氏と前原氏になるだろう。写真の活動報告は比較的まめに更新されているが、できれば、議員のメッセージがもう少し欲しいところである。

私見となってしまうが、内容はもちろん、サイトのデザインなども含めて、岡田氏のネット関連の活動には好感が持てた。生真面目な人柄と報道では伝えられているが、それがサイトや文面にも表れているようで、ぜひ一度は訪問をお勧めしたい。

その他4大臣にしても、内閣の中枢にある人物のネット活動は常に注視したいものである。有権者がより多く訪問するようになれば、各議員のネット活動もより充実するはずである。

(ライター 大久保ゆか)


▼外部リンク

岡田かつや ホームページ(公式ウェブサイト)
http://www.katsuya.net/
岡田かつや TALK-ABOUT(公式ブログ)
http://katsuya.weblogs.jp/
岡田克也 フェイスブック
http://www.facebook.com/katsuyaokada

衆議院議員小平忠正公式WEBサイト
http://www.kodaira.info/

衆議院議員中塚一宏 公式ホームページ
http://www.nakatsuka-net.com/
衆議院議員中塚一宏の「いっこうで行こう!」
(毎日更新ブログ)
http://ikko.typepad.jp/
中塚一宏 ツイッター
https://twitter.com/ikkonaka

前原誠司 ??ホームページ-
http://www.maehara21.com/

衆議院議員 下地ミキオ(公式サイト)
http://www.mikio.gr.jp/
下地ミキオ ツイッター
https://twitter.com/mikioshimoji






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