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経済産業省の大臣・副大臣・政務官第3次野田内閣のネット選挙力をリサーチする連載13回目。内閣を省別に16回に分けて紹介する予定でいたが、本稿をいれて残り4回は解散後の内閣紹介となってしまった。 やや興ざめかもしれないが、選挙に向けて総括の意味も込め、最…


経済産業省の大臣・副大臣・政務官
第3次野田内閣のネット選挙力をリサーチする連載13回目。内閣を省別に16回に分けて紹介する予定でいたが、本稿をいれて残り4回は解散後の内閣紹介となってしまった。

やや興ざめかもしれないが、選挙に向けて総括の意味も込め、最後まで紹介を続けたい。ということで、今回は経済産業省をチェックしよう。

経済産業省は、かつての通産省が名称変更されたもので、経済産業および通商産業政策、産業技術、貿易・商務流通政策などを所管している。資源エネルギー庁や特許庁、中小企業庁は、ここの外局だ。

今回は、現職の経済産業大臣である枝野幸男(えだのゆきお)氏と、副大臣の近藤洋介(こんどうようすけ)氏・松宮勲(まつみやいさお)氏、政務官の岸本周平(きしもとしゅうへい)氏・本多平直(ほんだひらなお)氏のインターネットでの発信力をレポートしよう。

経済産業大臣 枝野幸男氏の公式サイト
まずは枝野幸男氏の基本情報から。枝野氏は1964年生まれで、民主党・衆議院埼玉5区選出(6回)。弁護士から政治家に転身、行政刷新大臣や沖縄及び北方対策大臣を経て、2011年には歴代最年少の46才で内閣官房長官を務めた。昨年9月から経済産業大臣を務め、2次・3次野田内閣でも再任。

公式サイト(独自ドメインedano.gr.jp)のトップページは、画像が切り替わるスライドショー形式にして、「税のムダ使い撲滅!」「脱原発依存の道を歩む」「覚悟を求める政治」「安心社会で経済活性化」「重ねる経験変わらぬ初心」とうたっている。

コンテンツは、「プロフィール」や「基本理念」、「枝野メッセージ」、「現在の取り組み」などの基本情報の他、「政治活動報告」「活動実績」「会計報告」などがある。事務的な活動一覧が中心で、読み物として見るような内容ではない。

更新がもっとも多い「政治活動報告」に関しても、国会やメディア出演などの一覧が加えられているのみ、「活動実績」は昨年の内閣官房長官が最後となっている。また、「現在の取り組み」の最後のアップは2009年12月の「行政刷新会議」だ。

さらに、「Eメールニュースレター」(メールマガジン)も用意されている。しかし、月2回程度発信と表示されているが、最新の208号は2009年11月であり、現在は停止状態である。ちなみにバックナンバーは全て閲覧可能だ。

経済産業産副大臣 近藤洋介氏の公式サイト
次は近藤洋介氏をリサーチしよう。1965年生まれで、民主党・衆議院山形2区選出(3回)。日本経済新聞社の編集局産業部・経済部に勤務した後、政治家に転身した。ちなみに父親と母方の祖父も衆議院議員。

公式サイト(独自ドメインkondo21.com)のトップページには、「これまでも、これからも、愛する郷土、山形県とともに」とある。また、「党派を超えて、実行する」というタイトルで、メッセージを掲載している。

主なコンテンツは、プロフィールなどの基本情報の他、「政策提言」「活動レポート」など。なかでも、「政策提言」として掲げている「日本を立て直す4本柱」の1本目を「経済再生を実現する」として、デフレ脱却やグリーン・エネルギーなどを挙げており、経済産業副大臣らしい内容となっている。

また、活動レポートは週末を中心に、写真にコメントを加えて、活動を紹介している。ただし、現在は1ヶ月以上更新が止まっている。

さらに、トップページにはフェイスブックのバナーが貼られているが、該当ページへのジャンプはしない。

経済産業副大臣 松宮勲氏の公式サイト
もう1人の副大臣・松宮勲氏をリサーチしよう。1944年生まれで民主党・衆議院比例北陸信越ブロック選出選出(3回)である。通商産業省に勤務、94年に大臣官房審議官となった後に退官、政治家に転進した。

残念ながら、公式サイト(独自ドメインmatsumiya-isao.jp)は、現在準備中であり、まだ公開されていない。

経済産業大臣政務官 岸本周平氏の公式サイトとブログ
次は政務官の岸本周平氏。1956年生まれで、民主党・衆議院和歌山1区選出(1回)である。2004年に財務省を退官、小泉内閣では内閣府参与として小泉内閣の構造改革に参加したが、2005年の郵政解散の際、民主党から立候補した。初当選は2009年。

公式サイト(独自ドメインshuheikishimoto.jp)は、すっきりとしてセンスを感じさせるデザインである。トップページには、サイト内の更新情報の他、ツイッターのウィジェット(最新ツィートを掲示するパーツ)やフェイスブックのLikeBox(like(いいね!)を押してくれたユーザーのアイコンを表示するパーツ)もある。

サイトのコンテンツのメインはブログだろう。日々の活動を、写真を加えつつ丁寧に紹介しており、ほぼ毎日更新されている。参加したイベントや委員会などの内容も分かりやすく、興味深い。

岸本氏はツイッターとフェイスブックも利用している。内容は重複しているので、両方を見る必要性はないが、ほぼ毎日複数回更新しており、リアルタイムな活動を発信している。ツイッターのフォロワーは約9700人で、拡散力が十分に期待できる数字だ。

経済産業大臣政務官 本多平直氏の公式サイト
最後は、本多平直氏。1977年生まれで、民主党・衆議院埼玉12区選出(2回)である。松下政経塾出身で、10年近く、枝野幸男氏の政策担当秘書を務め、2004年に初当選した。

公式サイト(独自ドメインhiranao.com)のコンテンツは、「プロフィール」などの基本情報や「政治理念」や「政策」がある他、「ホンダの活動日誌」と「ホンダの国会での発言記録」の更新情報を掲載した「活動レポート」がある。

「活動日誌」は、写真にコメントを付けた形で、ほぼ毎日更新している。しかし内容は事務的で、単調さは否めない。

調査総論
それでは、経済産業省トップの5名のネット発信力を総括してみよう。しかしながら、岸本氏を除く4名は、ネットでの活動に力を入れているとは言い難く、評価しづらい。

枝野氏のサイトには、この1年で自身の言葉で発信している記事の更新はなく、近藤氏と本多氏はブログ形式の活動報告があるが、近藤氏の更新は少なく、本多氏は毎日とはいえ事務的なルーチンワークの印象であり、再訪を期待できるコンテンツではない。さらに松宮氏はまだサイトの公開をしていない状況である。

一方、岸本氏は、ブログやツイッター、フェイスブックと、効果的にネットでの発信をしている。ブログの記事は連日の更新にもかかわらず、丁寧な内容で、読みやすい。加えてツイッターやフェイスブックでリアルタイム性を重視し、短文の発信している。それぞれ興味深く読むことができるだろう。

経済産業省といえば、IT関連統計なども出しており、先日もインターネット利用状況調査の実施が発表されたばかりである。そのイメージから、どのようにサイト運営をしているかに関心があったのだが、少々さびしい結果となったようだ。

(ライター 大久保ゆか)


▼外部リンク


枝野幸男 オフィシャルサイト
http://www.edano.gr.jp/

近藤洋介 オフィシャルサイト
http://www.kondo21.com/

松宮勲 公式ウェブサイト
http://www.matsumiya-isao.jp/

岸本周平の公式ホームページ
http://shuheikishimoto.jp/
岸本周平 ツイッター
https://twitter.com/shuheikishimoto
岸本周平 フェイスブック
http://www.facebook.com/shuheikishimoto.jp

本多平直 公式サイト
http://www.hiranao.com/






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