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衆議院南関東ブロック比例区3名新人衆議院議員のネット選挙力と発信をリサーチする連載12回目は、前回に引き続き、南関東。千葉・神奈川・山梨のわずか3県で比例定数22人である。ちなみに、最も定数が多い近畿ブロックの2府3県で29人に次いで2番目に多いブロックだ。 …


衆議院南関東ブロック比例区3名
新人衆議院議員のネット選挙力と発信をリサーチする連載12回目は、前回に引き続き、南関東。千葉・神奈川・山梨のわずか3県で比例定数22人である。ちなみに、最も定数が多い近畿ブロックの2府3県で29人に次いで2番目に多いブロックだ。

では、その南関東の比例選出3名、民主党の勝又恒一郎(かつまたこういちろう;1962年生)氏・山崎誠(やまざきまこと;1962年生)氏、国民の生活が第一の相原史乃(あいはらしの;1974年生)氏のインターネットにおける発信とその活用度をレポートする。

民主党 勝又恒一郎氏の公式サイト
まずは、勝又恒一郎の公式サイト(ドメインkatsumata.typepad.jp)を見てみよう。勝又氏は神奈川県議を3期務め、トップページも「実力派」とうたっている。

サイトの主なコンテンツは、「プロフィール」などの基本情報の他、「政治姿勢・政策」、地域主権をテーマにした「湘南活性化」の提言ページがある。

メインコンテンツは、連日更新している「活動報告」だろう。活動の様子を写真にコメントをつけた記事もあるが、多くは「本日の活動報告」と題したタイムスケジュールを掲載しているのみの記事が多い。いずれにしても、極めて事務的な印象だ。

民主党 山崎誠の公式サイト
次に、山崎誠氏の公式サイト(独自ドメインyamazakimakoto.jp)を訪問する。サイトのヘッダーには「100年のために、いま、話したい」。さらにトップページは画像が切り替わるスライドショー形式にして、4つのシチュエーションの山崎氏の写真にそれぞれ「展望」「決意」「信念」「行動力」をうたっている。


サイト全体は整然として見やすく、デザイン性のあるページに好感が持てる。トップページは、各コンテンツの最新記事一覧をサムネイル画像付きで表示し、さらにツイッターのウィジェット(最新ツィートを掲示するパーツ)なども貼られている。

コンテンツは、プロフィールなどの基本情報の他、「政策」「活動」「衆議院動画」など。その中で、メインとなるのは「活動」だろう。環境・エネルギー・社会保障・教育・東日本大震災・原子力・外交のカテゴリーに分け、それぞれの最新記事の画像付き一覧がある。日付で見たい場合は、右メニューのアーカイブより月別に閲覧することも可能だ。

国民の生活が第一 相原史乃氏の公式サイトとブログ
3人目は相原史乃氏の公式サイト(独自ドメインaihara-shino.jp)を見てみよう。相原氏は民主党から比例区で当選、現在は国民の生活が第一に所属する小沢一郎政治塾1期生である。またサイトトップページの目立つ位置、メニューバーの真下に、この政治塾の募集バナーが貼られている。

サイトのトップページは、活動風景写真のスライドショー(上記の募集バナーの下)と、更新情報や告知、フェイスブックの最新記事などが掲載され、シンプル。コンテンツは、プロフィールなどの基本情報の他、「決意・政策」「動画」「レポート」「ブログ」が用意されている。

「動画」は、原発反対デモの様子、大飯原発の断層調査の立ち会いなど、相原氏の動画がアップされている。また、「レポート」は、相原氏の広報紙をアップ、「ブログ」は大手のアメーバを利用したページにジャンプされる。

ブログは、最新記事が10月の1回、8・9月が更新なしとなっており、現状ではあまり活用されていないと言わざるを得ない。更新の再開が待たれる。かわりに、ツイッターやフェイスブックを利用し活動報告をしているようだ。

ツイッターとフェイスブック
今回の3名は全て、ツイッターのアカウントを持っているので、まとめて比較してみよう。

フォロワー数が最も多いのは、山崎氏の約3500人。最低でも二日に1回はツイートしており、複数回ツイートする日も珍しくない。ツイートの内容は、活動報告に加えて感想や意見・決意など、140文字を目一杯書いているものも多い。また、フォロワーとコミュニケーションもとっている。

相原氏のフォロワーは641人と、拡散力の弱い数字。内容は主にフェイスブックの転載で、画像もそちらにジャンプされる。基本的には告知中心の内容なので、フェイスブックをみれば十分だろう。

勝又氏はツイッターのアカウントもあるが、フォロワーは100人程度、1年半以上ツイートがない。ちなみに、プロフィールには“政治より…(中略)…ブルゴーニュ・ワインを語る方が得意な48才”と書かれている。

一方、フェイスブックについては、山崎氏はツイッターの転載が中心であり、ツイッターをフォローすれば、十分だろう。ただし、フェイスブックにはコメントも寄せられており、その中にはしっかりした意見も寄せられている。

相原氏のフェイスブックは、毎日のようにアップされており、日々の活動報告となっている。コメントも多く寄せられており、それに対する返信(返礼)もしているようだ。

調査総論
最後にネット選挙力として3氏を総括してみよう。

コンテンツの充実度、サイト内の活動報告(ブログ)やツイッターの内容や更新頻度から、最も発信力があるのは山崎氏だろう。日々の動きをツイッター、週1〜2回はきちんとした活動記事にして、ネットのツールを使い分け、丁寧に発信しようとする熱意を感じる。またルーチンワークになりがちなツイッターも、文章を考えて書かれているようだ。

次に相原氏。毎日のようにアップしているフェイスブックは、リアルタイムな活動の様子を見せており、評価できる。これに加えて、ブログ記事の再開を期待したいところだ。

最後は勝又氏とする。活動報告が事務的であり、一般のサイト訪問者にとって魅力的なコンテンツとは言い難い。しかもツイッターも停止状態となっているため、ネットでの発信力は弱いと言わざるを得ないだろう。

私見であるが、相原氏の政策は一番に原発ゼロを掲げ、動画やフェイスブックにもそのテーマの活動が紹介されており、一貫しているというのが第一印象であった。また山崎氏は政策を細かく挙げ、具体案もしっかり書いた骨太な内容だ。個々の具体案に対する、実際の活動内容にも注目していきたいと感じさせる。

一方、勝又氏のサイトのプロフィールに、「現地現場主義に基づいた政策力」とし、本格派の政治家としての手腕を発揮しますと書かれていたのが、「政治姿勢・政策」と題したページは多くを語っているとは言い難く、残念に思った。ちなみに「湘南活性化」のページの方は、具体的な(分かりやすい)政策を掲げている。

(ライター 大久保ゆか)


▼外部リンク

勝又恒一郎 公式サイト
http://katsumata.typepad.jp/

山崎誠 公式サイト
http://www.yamazakimakoto.jp/
山崎誠 ツイッター
https://twitter.com/yamazakimakoto
山崎誠 フェイスブック
http://www.facebook.com/yamazakimakoto5050

相原しの 公式サイト
http://www.aihara-shino.jp/
相原しの オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/aihara-shino/
相原しの ツイッター
https://twitter.com/aiharashino
相原しの フェイスブック
http://www.facebook.com/pages/相原しの国民の生活が第一-衆議院議員/166629063474006






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