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Appleが発売した「iPhone4」の売れ行きが凄い。Reuters通信によると、6月26日現在、170万台の販売を突破した。さすがAppleの新製品「iPhone4」であるのだが、どうやらそう喜んでばかりもいられない状態にもなっている。Appleは問題ないとしていた「持ち方により受信状…
Appleが発売した「iPhone4」の売れ行きが凄い。Reuters通信によると、6月26日現在、170万台の販売を突破した。さすがAppleの新製品「iPhone4」であるのだが、どうやらそう喜んでばかりもいられない状態にもなっている。Appleは問題ないとしていた「持ち方により受信状況が悪化する問題」がとうとう訴訟になってしまったのだ。
iPhone4の受信障害
AFP通信によると、「iPhone4」は端末の左下角が手のひらなどで覆われると受信状況が悪化するとの苦情が寄せられていた。その対応にAppleは、同サイトあての電子メールでCEOのスティーブ・ジョブズ氏が「どの携帯端末にも影響を受けやすい部位はある」「そのような持ち方を避ければいい」と述べている。
さらにアップルによれば、持ち方を工夫するか、同社が30ドル(約2700円)で販売しているゴム製のケースをかぶせれば問題は解決すると助言した。
しかし、これはどう考えてもおかしな対応ではないだろうか。それならAppleは持ち方で受信状況が悪化することを、最初に説明しておくべきであるし、ケースを被せて問題が解決するなら、最初からそのケースをユーザーに無償提供するべきである。
まさか、Appleがそんな受信障害が発生するのは想定外のケースだったということは考えにくい。発売する前に様々なテストはしていると思われるし、ユーザーがどのような持ち方をするかなどはAppleがわかるわけもなく、ましてや、それを指導するなんて本末転倒だ。
すでに世界的な知名度を誇るAppleなら、ゴム製ケースでこの問題が解決するなら数百万ドルの費用の負担は安いものではないのだろうか。何しろ、受信障害が発生するというニュースだけで、購入をまだ控えようというユーザーは出てくるはずだ。
集団訴訟の可能性も
AFP通信を少し引用しよう。
そういえば、任天堂は、Wiiリモコン用の保護カバー「Wiiリモコンジャケット」を開発して、今後販売するWii本体およびリモコン同梱ソフト・リモコン単体に同梱するほか、従来のユーザ全員に無償で提供するというニュースがあった。
どちらの対応が世界的な企業としてまともなのかは言うまでもないだろう。製品に対するクレームをどう処理していくかで、企業のブランド価値の評価は変わるものである。
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iPhone4の受信障害
AFP通信によると、「iPhone4」は端末の左下角が手のひらなどで覆われると受信状況が悪化するとの苦情が寄せられていた。その対応にAppleは、同サイトあての電子メールでCEOのスティーブ・ジョブズ氏が「どの携帯端末にも影響を受けやすい部位はある」「そのような持ち方を避ければいい」と述べている。
さらにアップルによれば、持ち方を工夫するか、同社が30ドル(約2700円)で販売しているゴム製のケースをかぶせれば問題は解決すると助言した。
しかし、これはどう考えてもおかしな対応ではないだろうか。それならAppleは持ち方で受信状況が悪化することを、最初に説明しておくべきであるし、ケースを被せて問題が解決するなら、最初からそのケースをユーザーに無償提供するべきである。
まさか、Appleがそんな受信障害が発生するのは想定外のケースだったということは考えにくい。発売する前に様々なテストはしていると思われるし、ユーザーがどのような持ち方をするかなどはAppleがわかるわけもなく、ましてや、それを指導するなんて本末転倒だ。
すでに世界的な知名度を誇るAppleなら、ゴム製ケースでこの問題が解決するなら数百万ドルの費用の負担は安いものではないのだろうか。何しろ、受信障害が発生するというニュースだけで、購入をまだ控えようというユーザーは出てくるはずだ。
集団訴訟の可能性も
AFP通信を少し引用しよう。
カリフォルニア(California)州のある法律事務所は、ウェブサイト上で、アップルに対する集団訴訟に参加するユーザーを募っている。1日で1400件のEメールが寄せられたが、うち98%は「やり場のない不満」がつづられていたという。
Point of view
Appleの対応がおかしいと感じているユーザーは多いようだ。これからも販売数が飛躍的に伸びる可能性があるiPhone4。受信障害に対するAppleのユーザーを配慮した対応を急がなければ、手痛いしっぺ返しを食らう可能性が出てきた。ゴム製ケースの無償負担より高く付かなければ良いが。そういえば、任天堂は、Wiiリモコン用の保護カバー「Wiiリモコンジャケット」を開発して、今後販売するWii本体およびリモコン同梱ソフト・リモコン単体に同梱するほか、従来のユーザ全員に無償で提供するというニュースがあった。
どちらの対応が世界的な企業としてまともなのかは言うまでもないだろう。製品に対するクレームをどう処理していくかで、企業のブランド価値の評価は変わるものである。
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