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アスリートプランニング

ベンチャーコラム

  

ベンチャー企業の経営者が、今注目のビジネストピックを解説

 

2008/01/21

前回では、「自分の能力を伸ばしたい」「目標を達成したい」「目標を達成するまであきらめない」などという企業が求める学生像の「本質」について紹介しました。そういった学生を効率的に発掘できる場として、大学公認の部活動である「体育会」に所属している学生が注目を集めています。他の学生にはない体育会学生の魅力とは何なのでしょうか?

「体育会学生」というと「体力」「打たれ強さ」「礼儀正しさ」「協調性」などのキーワードが浮かんでくるかも知れません。新入社員にこれらのことが不足していると感じたことはないでしょうか。また彼らの魅力は他にもあります。それは彼らの思考回路と行動様式です。
「日本一になる」や「1部リーグに昇格する」などの目標設定は自分たちで行います。その目標をいつ、どのようにして実現するのか?それを決めるのも基本は自分たちです。目標を達成するための道筋を年単位、四半期単位、月単位、そして日々の生活に落とし込み、それに沿って毎日練習をします。計画を適宜見直し、再度プランを構築し、練習に励むのも彼らの役割です。これはビジネスの基本に通じるといえます。「目標を達成すること」に貪欲な姿勢こそ、彼らが部活動で学んできたことの最たるものです。
また彼らはほとんどの場合は、中学生の頃から継続して部活動に入っています。組織の中での自分の役割というものを自然と身につけています。時には自分を抑えてでも組織のために尽くすという経験をしています。つまり身を置いている環境によって自然と培われたバランス感覚を持っているのです。

企業が期待していることは経験や実績ばかりではなく、環境に応じた状況判断や、苦境をどう乗り越えるかの能力なのではないでしょうか。大学の4年間だけでなく、子どものころから身につけてきたものですね。
このような学生は、一般学生の中にもいるはずです。ではどのようにしてこのような学生に出会えるのでしょうか?予算を際限なく、また人的資源もふんだんに新卒採用に投入できるなら一般学生から探すのも可能でしょう。しかし掛けられるコスト、時間、マンパワーは限定されているはずです。その中で効率的に採用を行うのが命題といえます。

この現実を考えるならば、ご紹介したような学生の出現率が高いところで探すべきです。それが「体育会」という土壌です。全大学生の8%程度が体育会に所属しています。この限定された学生の中から探すことで、求めている人物像を持っている学生に「出会う」ことが可能になります。
学生の素質や、採用活動の効率性を考えると、魅力のあるマーケットであるといえます。「採用したい学生」と「採用した学生」が同じになるように、2009年度採用では「体育会学生の採用」を検討されてはいかがでしょうか。(山崎秀人)

(フジサンケイビジネスアイ 2008年1月21日掲載)
(ベンチャーファクトリーニュース 2008年3・4月号掲載)

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山崎 秀人《やまざき・ひでと》
株式会社アスリートプランニング代表取締役。 1969年、東京都生まれ。体育会ヨット部に所属していた経験から、大学在学中に体育会採用支援事業を立ち上げる。1998年に株式会社アスリートプランニングを設立し、代表取締役就任。日本最大の集客力を誇る『就職リーグ』という名称の体育会学生限定の就職イベントを筆頭に、体育会学生の新卒紹介事業、総合的な採用支援事業も展開している。 体育会学生の採用支援に関わらず、新卒採用全般についての講演活動も積極的に行っている。



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