ウェブサイトの構築やリニューアルは、あくまでビジネスを成功させるためのスタートにすぎません。どんなに見た目が良いウェブサイトでも、それが効果的に運用されなければ、ビジネス上の成果は望めません。
インターネットは他のメディアとは異なりアクセス数や売上といった数値を計測できます。取得したデータを蓄積し、計画→実施→評価→改善のPDCAサイクルを小さく早く回し、効果を上げることが成功への鍵となります。
今回は、リニューアル後の運用でやるべきことを整理します。
◆アクセス解析、サイトの課題点の洗い出しと改善
仮説に基づいてアクセスデータを解析したのち、現状の課題点を検討します。サイト上の動線に問題はないか、文章に分かりにくい表現はないか、カテゴリ名はわかりやすいか…。疑問点を確認し、ここで発見された課題をこまめに改善していきます。
◆競合他社サイトの動向チェック
自社のウェブサイトの分析だけではアウトプットに限界があります。判断基準が、ウェブサイトの一般的基準やユーザーの主観に偏ってしまうためです。競合他社のサービス内容の変化を定期的に確認し、自社サイトの改善案に反映させなければなりません。
◆ユーザー像とユーザーニーズの見直し
サイトを訪れるユーザーがどういったことを望んでいるかを検討します。どんなユーザーがどのような状況でサイトに訪れるか、そのユーザーにはどういった情報や機能が必要なのか、トレンドの変化も含めて考える必要があります。
◆運用ワークフローの見直し
ウェブサイト管理者を取り巻く環境においても、よりよいサイト運営を行なうには何を改善すべきか検証する必要があります。人材や人員、費用が充足しているかどうかなどを解明しないことには、環境は改善できません。費用対効果が悪い点や、コストがかかりすぎている点がないかを検証しましょう。
このような効果測定や検証を繰り返して、はじめてウェブサイトは機能します。それゆえ、リニューアル作業を外注する場合、委託先となるウェブ制作会社とは単に制作を依頼するだけではなく、ビジネスパートナーとして継続的な関係を構築する必要があります。
なぜなら、リニューアル案件は、ウェブサイトを運営している過程で発生するものです。そこにはウェブサイト上だけではなく、ビジネス上における課題も多く関連しているからです。ビジネスの戦略に基づいて戦術を練るように、ウェブサイトの構築・運営もビジネス戦略を具現化するための手法として制作されます。ウェブ制作会社とは継続的な関係を保ち、中長期的なビジネス目標を共有することが必要です。
そのために、ウェブをどう活用するのかといった課題を共に考えることで、ウェブサイトが機能するメディアとして育ち、ひいてはビジネスの成功にもつながります。(吉澤健仁)
(フジサンケイビジネスアイ 2008年1月28日掲載)
(ベンチャーファクトリーニュース 2008年3・4月号掲載)
経営者向けビジネス情報新聞「ベンチャーファクトリーニュース」の公式サイトを見る。
ホーム > 最新ベンチャー情報 > ベンチャーコラム> エスト
エスト
ベンチャーコラム
ベンチャー企業の経営者が、今注目のビジネストピックを解説
2008/01/28
| 吉澤 健仁《よしざわ・けんじ》 |
| 大阪市出身。同志社大学法学部卒業後、資生堂に入社。組織小売業における化粧品のセールスプロモーションに従事。2005年10月エストを設立、代表取締役に就任。ウェブサイトを中心に企業の広告制作を幅広く手掛ける。マーケティング戦略、プロモーション、ブランディング、メディアプランニングなどからトータルに企業の広告戦略をサポートし、広告全般のコンセプトメイキング・企画・制作、ウェブサイトの設計・企画・制作、ウェブビジネス全般のコンサルティングなどの事業を展開する。(http://www.eca.co.jp/) |









