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ウェブクリエーション

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2008/02/04

ウェブサイトを運営するうえで、検索エンジンの存在を無視することはできません。現在、8000万人以上存在するネットユーザーの約80%は、目的のウェブサイトを探す手段として検索エンジンを活用。さらに、その40%以上は、一日に5回以上の検索を行なっているという調査結果が出るほどです。
このため、企業が自社サイトのアクセス向上対策に掲げる手法は2つ。1つはSEO(検索エンジン最適化)対策、もう1つはリスティング広告です。
SEOにおいては、キーワードの検索ニーズが高いほど、そのキーワードでSEO対策を行なうウェブサイトが多くなる。ですから検索結果による上位表示も自然と難しくなります。

また、最近では検索エンジンの「ロングテール化現象」も見逃せません。インターネットユーザーが使用する検索キーワードが多様化したため、1日に一度しか使用されないキーワード、いわゆる「ユニークキーワード」での検索が全体の60%以上を占めるような現象が起きているのです。
このことから、ビッグキーワードだけを意識するだけでなく、こうした「ユニークキーワード」で検索された場合でもヒットしやすくなるようなSEO対策を新たに講じる必要があります。

ただ、このような対策を自社だけで行なうのは容易ではありません。SEOを専門業者へアウトソースする企業が増加し、また検索エンジン側のアルゴリズム(検索順位を決定するプログラム)自体が非常に複雑になってきているためです。

一方、リスティング広告でも企業間の競争が激化しています。前記したようにネットユーザーが頻繁に検索エンジンを利用するようになったため、それを受けてリスティング広告を導入する企業が増加しているのです。2007年7月、オーバーチュアは、それまで入札価格のみでランキングを決定していた広告システムを刷新し品質スコア(※クリック率などから、その広告の品質を5段階に評価していくものです)を導入。スコアが高ければ、それほど入札額を高くしていなくても上位表示が期待できます。しかし、基本は入札価格をベースにしているため、このシステムに切り替わってから「オーバーチュアに投資する費用がかさむようになった」という企業が多くなりました。

このように、検索エンジン対策である「SEO」と「リスティング広告」は、ともにウェブサイトには欠かすことのできないアクセス対策です。それだけに競合が多く、容易に効果を出せなくなってきているのも現状です。
これからサービスを始める企業は、なにかしら競合他社との差別化を意識しながら導入することが必要と言えるでしょう。
次回はSEO対策導入についての具体的な方法を話します。(大沼敏行)

(フジサンケイビジネスアイ 2008年2月4日掲載)
(ベンチャーファクトリーニュース 2008年3・4月号掲載)

経営者向けビジネス情報新聞「ベンチャーファクトリーニュース」の公式サイトを見る。
大沼 敏幸《おおぬま としゆき》
1977年生まれ。北海道札幌市出身。2002年から検索エンジン業界に従事。 法人営業を経て、2005年11月ウェブクリエーションWEBコンサルティング営業部執行役員に就任。 SEO事業部の責任者として尽力する。2005年11月より開始したネットショップ専用のSEOサービスは、現在までに400サイト以上、1200キーワード以上のSEO実績を持つ。2007年8月に成果報酬型SEOサービスを開始。SEO以外にも、リスティング広告の対策やディレクトリ対策など、SEM全般を得意とする。



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