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旅費無料で予算要求11億86百万円計上に批判の声観光庁は、東日本大震災後に来日する外国人観光客の激減に対し、旅費無料で1万人の一般観光客を日本に招待する方針を固め、12年度予算の概算要求に11億円を盛り込んだことを、10日の読売新聞(YOMIURI ONLINE)が報じ、…


旅費無料で予算要求11億86百万円計上に批判の声
観光庁は、東日本大震災後に来日する外国人観光客の激減に対し、旅費無料で1万人の一般観光客を日本に招待する方針を固め、12年度予算の概算要求に11億円を盛り込んだことを、10日の読売新聞(YOMIURI ONLINE)が報じ、ネットで批判の声が上がっている。

記事によれば、日本滞在中にネットで世界へ情報発信してもらい、「日本国内の滞在が安全・安心であることを口コミで世界的に広げる効果を見込んでいる」という。

観光庁の予算概算要求は同庁のサイトにアップされていて、当該予算は11億8千万円。具体的施策としては、
○Fly to Japan! 事業【新規】(国際交流推進課)
要求額1,186百万円
震災支援への感謝の意を伝えるとともに、未だ放射能等への不安を抱える外国人の訪日を後押しするため、全世界から10,000人の外国人を日本へ招請し、「安全・安心な観光地・日本」と「新しい日本の観光スタイル」をSNS等を通じ全世界へ発信する。
併せて、応募者への訪日イメージ調査の結果を活用し、訪日イメージの回復策を実施するほか、宿泊や買物等による国内旅行支出について、帰国後の補足・分析を実施する。

とし、航空券を提供するとしている。

*画像は「平成24年度 観光庁関係 予算概算要求概要」より
「円高」と「原発事故」対応への不満が批判を加速?
しかし、原発事故が収束しておらず、食品等において暫定基準値を設けている国への「観光」を、「旅費無料」だから「安全・安心である」ことをPRしに来てとか、復興増税を国民に求めるなかで、効果も定かでないことに11億円の予算を計上することに対し、ネットでは「ばかばかしい」と批判の声があがっている。

「円高」と「原発事故」が外国人観光客の激減の原因で、被災地の人たちのことを考えれば「ムダ金」を使っている場合じゃないという意見も多い。

観光庁は、「主要旅行業者の旅行取扱状況速報(平成23年8月分)」では、
○海外旅行は、対前年同月比で2.3%増加となった(6ヶ月ぶり増加に転じた)。なお、一部の旅行会社によると円高傾向が大きく作用し、特に近場の台湾や韓国などアジア方面を中心に回復基調にある。
○外国人旅行は、対前年同月比で40.5%減少した(6ヶ月連続減)。一部の旅行会社によると依然として福島原子力発電所事故の影響がその要因となっている。
○国内旅行は、全体的に回復基調にあり、対前年同月比で2.0%増加となった(6ヶ月ぶり増加に転じた)。

と報じている。つまり、<一部の旅行会社による>というもってまわった表現で、「円高」と「原発事故」が外国人観光客の激減の理由であると指摘している。実際に、同速報では、「旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱状況」として外国人観光客が6,822人と、前年の17,024人と比べ、1万人以上減り、前年比40.1%となっている。

*画像は観光庁ニュースリリース「主要旅行業者の旅行取扱状況速報(平成23年8月分)」掲載グラフより、その一部を色付けしたもの
「ビジット・ジャパン事業」と「Fly to Japan! 事業」
観光庁は、昨年の事業仕分けで、「ビジット・ジャパン事業」が、「効果測定が不十分、広告宣伝費のあり方を見直すべき、施策の重点化を図るべき 等」の理由で、予算の3分の1縮減を言い渡され、22年度86億48百万円が23年度60億55百万円となった。今回の予算を見ると、「ビジット・ジャパン事業」をさらに約10億円減らし、「重点化を図る」意図からか、「Fly to Japan! 事業」(どちらも国際交流推進課の事業)に12億円として付け替えた。

「ビジット・ジャパン事業」は、予算からみると観光庁の中核事業だ。それを踏み込んで減額したことは評価できるかもしれない。さて、「Fly to Japan! 事業」。実施するなら、先ずは「ビジット・ジャパン事業」の中で、こっそりと100分の1程度の規模でやってみて「効果測定」すればどうだろう?

ニューズウィーク日本版「Tokyo Eye」(8月24日)で仏フィガロ紙記者アルノー氏が「嵐がニャーと鳴く国に外国人は来たがらない」というタイトルで、
日本がここまで世界の笑いものになる例がほかにあるだろうか
知的な読者を前に非常に心苦しいが、観光庁が制作したPR映像を見ていない人のために内容を説明しなければならない。これを読んで、見たくないと思ってもらえれば本望だ。
 嵐のメンバーがそれぞれ日本の観光地を訪れ、招き猫のまねをして「ニャー」と鳴く。それだけだ。この映像は7月から世界133カ国・地域の在外公館、国際空港や飛行機、駅のモニターなどで流れている。要するに観光庁が宣伝しているのは嵐で、日本はそのステージにすぎない。制作費はもちろん、国民の税金だ。
素晴らしい国を自らばかにする。そして、その現実を誰も理解していない。日本人はそれで本当に構わないのか。

と観光庁を痛烈に批判した。「航空券を提供するから日本の安全性をPRしに来て欲しい」と全世界に発信する、観光庁の「Fly to Japan! 事業」は、<世界の笑いものになる>もうひとつの例、と思う人も多いことだろう。

▼外部リンク

平成24年度 観光庁関係 予算概算要求概要
観光庁予算の事業仕分けの結果(平成22年11月15日)






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