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議会事務局と選挙管理委員会を比較する毎週恒例の自治体の議会事務局や選挙管理委員会の情報公開を調査する「自治体別、「選挙」と「議会」の情報公開診断」シリーズの第5弾。
今回の記事では、昨年の10月から12月の間に首長選挙が行われた海老名市(神奈川県)、東…
議会事務局と選挙管理委員会を比較する
毎週恒例の自治体の議会事務局や選挙管理委員会の情報公開を調査する「自治体別、「選挙」と「議会」の情報公開診断」シリーズの第5弾。今回の記事では、昨年の10月から12月の間に首長選挙が行われた海老名市(神奈川県)、東大阪市(大阪府)、青梅市(東京都)、釜石市(岩手県)、津久見市(大分県)の議会事務局と選挙管理委員会の取り組みを客観的に評価するためにチェックリストを用い得点をつけて比較する。
有権者にとって候補者に投票する上で必要な情報を議会事務局と選挙管理委員会は、どの程度公開しているのかを「情報に対するアクセスの容易さ」「議会の活動」「選挙の告知」「結果広報」「お金周り」などの項目を利用し計50点満点で評価した。
比較の結果は以下の通り
1位 海老名市(約13万人)【神奈川県】33点2位 青梅市(約14万人)【東京都】32点
3位 東大阪市(約50万人)【大阪府】24点
4位 釜石市(約3.8万人)【岩手県】21点
5位 津久見市(約2万人)【大分県】17点
詳細データはこちら
議決結果を唯一「会派別」に公開している海老名市が1位
昨年の11月13日に海老名市長選挙が行われ現職が再選を果たした海老名市(神奈川県)が33点を獲得し1位となった。議会事務局において「議決結果」を唯一「会派別」に公開している点は、有権者への情報公開に対する意識の高さを感じる。さらに、「政務調査費」を公開している点も高く評価可能。選挙管理委員会については、直近の選挙の「確定投票数」を公表しているものの、「今後の選挙日程」を公開していないのが現状。議会事務局と比較して情報公開に見劣りがあるので、有権者のためにもこの点を早急に改善する必要がある。
今後の選挙日程を唯一公開している青梅市が2位
昨年の11月20日に青梅市長選挙が行われ現職が再選を果たした青梅市(東京都)が32点を獲得した2位となった。議会事務局にについて「議会のネット中継」の中で「発言者を議員別」に検索可能。これにより、有権者は「どの議員が議会で、いつ、どのような発言をしたのか」を把握することが出来る。また、選挙管理委員会において「今後の選挙日程」を唯一公開しており、有権者への情報公開に優れていると云える。しかし、「過去の選挙との比較(投票率等)」を公開していない点は、やや物足りなさを感じる。
各議員の「住所と電話番号」を公開している東大阪市が3位
昨年の10月2日に東大阪市長選挙が行われ現職が再選を果たした東大阪市(大阪府)が24点を獲得した3位となった。議会事務局において各議員の「住所と電話番号」を議員名簿で公開しており、有権者への情報公開に優れていると云える。また、選挙管理委員会において直近の選挙の「確定投票数」を公表しているものの、「過去の選挙との比較」が公開されていないため、有権者は前回の選挙における投票率等を一目で把握することが出来ない。この点を早急に改善する必要がある。
議長経費を公開している釜石市が4位
昨年の11月13日に無投票で現職が再選を果たした釜石市(岩手県)が21点を獲得し4位となった。議会事務局において「議長経費」を公開していることで、有権者は「議長が何に、いくらのお金を使っているのか」を把握することができる。しかし、議員のプロフィールで唯一「当選回数/期数」を公開していない点については、改善の余地がある。また、選挙管理委員会において直近の選挙が「無投票」で行われたため「確定投票数」が公表されていない点は考慮に値するが、「今後の選挙日程」や「過去の選挙との比較」が公表されていない点は、早急に改善する必要がある。
各議員のプロフィール公開が充実している津久見市が5位
昨年の11月27日に行われ無投票で現職が再選を果たした津久見市(大分県)が17点を獲得し5位となった。議会事務局において「議長経費」を公開している点は、高く評価できる。しかし、議会を「ネット中継」していない点は有権者への情報公開が遅れていると云わざるを得ない。また、以下の【備考】の通り「津久見市選挙管理委員会」の公式サイトを検索することが出来なかった。さらに、「津久見市」の公式サイト内にあるサイト内検索で「津久見市 選挙管理委員会」を検索したが、「津久見市選挙管理委員会運営規程」のみ検索することが出来た。今後、有権者への情報公開を進めるためにも「津久見市選挙管理委員会」の公式サイトを早急に作成すべきである。
【備考】
大分県津久見市選挙管理委員会のHPを確認するために「Google」で「津久見市 選挙管理員会」というキーワードで「3ページ目まで」検索をした結果,「津久見市選挙管理委員会運営規程」のみ検索することができました。さらに、「大分県津久見市公式サイト」にある「サイト内検索」で「選挙管理委員会」というキーワードで先ほどと同様の条件で検索しましたが、同じく「津久見市選挙管理委員会運営規程」のみ検索することが出来ました。従って本調査では、大分県津久見市選挙管理委員会の公式サイトは「ない」という判断をいたしました。
累積の順位、累積のデータ(上位10位まで、過去5回の調査)
1位 大阪市(約270万人)【大阪府】 38点
1位 埼玉県(約720万人)【埼玉県】 38点
3位 仙台市(約100万人)【宮城県】 36点
4位 高知県(約77万人)【高知県】 34点
5位 豊川市(約18万人)【愛知県】 33点
5位 所沢市(約34万人)【埼玉県】 33点
5位 亀岡市(約9万人)【京都府】33点
5位 海老名市(約13万人)【神奈川県】 33点
9位 さいたま市(約120万人)【埼玉県】 32点
10位 中津市(約8.5万人)【大分県】 29点
調査を終えて一言
今回は、昨年の10月から12月に首長選挙が行われた地方自治体の議会事務局と選挙管理委員会を調査した。特に、唯一「会派別」に議決結果を公開している海老名市や「今後の選挙日程」を唯一公開している青梅市は、有権者への情報提供で非常に優れている。他の自治体も参考にすべき事例である。一方で、津久見市の「選挙管理委員会」公式サイトを発見することができなかった。過去の調査でも同様の事例があり、有権者が「選挙」に関する情報を検索する際に「選挙管理委員会」がないと、情報をすぐに手に入れることができないため早急に改善する必要がある。
原田康平
編集長の一言
今回から過去にチェック済した自治体を対象としたランキングをスタートしました。参考にして頂ければ幸いです。また、1ヶ月度を目処に、評価基準をバージョンアップしたいと考えています。「このチェックポイントを追加するべきでは?」などのご提案ございましたら、info@leaf-hide.jpまでお気軽にご提案下さいませ。槙野秀俊
調査の基準について
この取り組みは、株式会社リファイドが,昨年の10月から12月の期間で行われた首長選挙や議員選挙を対象に、各地方自治体の議会事務局と選挙管理委員会を調査したものです。この調査の意図は,有権者が選挙で投票する際に必要な情報を各地方自治体がウェブサイトを通じて適切に公開しているかを評価するためのものです。また,この調査の方針は,各項目を客観的に評価するためにチェックリストを作成し、それを基準に株式会社リファイドが得点をつけています。さらに、ある用語を「Google」で検索した場合に「3ページ以内」にその検索結果が出ない場合は、その用語を「検索不可」とみなすこととします。これらについて不明点や疑問があれば、株式会社リファイドにお問い合わせください。
▼外部リンク
東大阪市議会
http://higashiosaka.gijiroku.com/gikai/
東大阪市選挙管理委員会事務局
http://www.city.higashiosaka.osaka.jp/250/250010/index2.html
釜石市議会事務局
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/sections/index.cfm?footer=113
釜石市選挙管理委員会事務局
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/sections/index.cfm?footer=114
海老名市議会
http://www.city.ebina.kanagawa.jp/www/genre/0000000000000/1000000000497/
海老名市選挙管理委員会事務局
http://www.city.ebina.kanagawa.jp/www/contents/1155277382617/index.html
青梅市議会事務局
http://www.gikai-web.com/ome/
青梅市選挙管理委員会
http://www.city.ome.tokyo.jp/shisei/shisei/senkyo/index.html
津久見市議会
http://www.city.tsukumi.oita.jp/30/474/index.html
津久見市選挙管理委員会
発見できず
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