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衆議院北海道ブロック比例区4名来るべき衆議院選挙に向けて、党の「顔」たちも気になるが、我々の一票が託す「政党」を選ぶには、もっと多くの人材を知りたいものである。そこで、青雲の志を持って選挙に臨んだはずの1回生国会議員活動に注目する連載1回目は、北海道ブ…


衆議院北海道ブロック比例区4名
来るべき衆議院選挙に向けて、党の「顔」たちも気になるが、我々の一票が託す「政党」を選ぶには、もっと多くの人材を知りたいものである。そこで、青雲の志を持って選挙に臨んだはずの1回生国会議員活動に注目する連載1回目は、北海道ブロックの比例区4名をピックアップした。

民主党から工藤仁美(くどうひとみ;1955年生)と山岡達丸(やまおかたつまる:1979年生)、公明党の稲津久(いなつひさし;1958年生)、新党大地の浅野貴博(あさのたかひろ;1978年生)の4氏が、インターネットという場をいかに活用し、我々国民に広く発信をしようとしているかを調査する。

民主党 工藤仁美氏の公式サイトとブログ
まずは、工藤仁美氏のオフィシャル・ウェブサイトからリサーチ。トップページには「非正規の心を国政へ! 働く人の声と希望をとどけます」とある。このキャッチフレーズを冒頭に目立たせたことで、パートや派遣などの非正規雇用に関する活動を出身としている工藤氏の議員としての姿勢が一目で分かり、ポスター的な効果はある。

コンテンツは、「私の決意」「経歴」「活動報告」「コラム」「リンク」の5種。なかでも主力は「活動報告」である。「決意」や「経歴」は恐らくサイト立ち上げ時にアップされたもので、再訪を促すものではなく、また「コラム」も2010年の3回分の記事が1ページに収まっているだけで、最近の更新はない。

一方の「活動報告」は、1〜2ヶ月ごとに更新されている。「活動報告」は、ブログなどの日記投稿形式を利用する議員も多いようであるが、工藤氏の場合は、公式サイトのみで完結しているようだ。

しかし、これまでの更新は、ブログのように活動を写真と簡単な文章で紹介していたが、最新の更新である今年の8月13日に関して言えば、「仁美通信」「畑と塾の通信」「土だより」の活動報告の3種類の印刷物がPDFファイルでダウンロードできるようになっているのみである。つまり、ネットのために作られたコンテンツではなくなってしまった分、サイトとして人を引きつけるが少ないと言わざるを得ない。

民主党 山岡達丸氏の公式サイトとブログ
次に、同じく民主党から山岡達丸氏を調べてみた。先日、小沢一郎氏と共に民主党を離党、「国民の生活が第一」を結成した山岡賢次氏の子息である。

しかし残念ながら、山岡達丸氏には専用のサイトやブログは立ち上げていないようだ。ネットで見られるのは、衆議院の議員一覧および民主党の紹介ページのみであり、ネット上での山岡氏自身の発信はないようである。ちなみに、父の山岡賢次氏には公式サイトやブログがあり、週に1度は更新している。

公明党 稲津久氏の公式サイトとブログ
3番目に、公明党の稲津久氏のオフィシャル・ウェブサイトを見てみよう。トップページに関して言えば、メニューバーと各種バナー、新着情報のみで、特徴的なものはない。

コンテンツは、「ごあいさつ」「プロフィール」「ピックアップ」「活動アルバム」「国会議事録」「いなつTV」の6種である。そのうち、定期的に更新がみられるのは、オフィシャル・ブログにジャンプする「活動アルバム」のみである。つまり、サイト自体はトップページにブログの新着情報が掲載される以外は、サイトへの再訪を促すものはなく、ブログへ直接訪問したほうが早い。

一方ブログの方は、週1〜2回程度更新されている。内容としては「活動アルバム」のタイトルの通り、写真アルバムの様相であり、意見などを発信する意図は弱いように見られる。また、サイドメニューにあるテーマやカテゴリーの設定が整然としておらず、過去記事を見るのは骨が折れそうだ。

新党大地 浅野貴博氏の公式サイトとブログ
最後に新党大地の浅野貴博氏を検証する。公式サイトはなく、アメブロの公式ブログのみのようだ。

ブログ自体は、アメブロのフォーマットに則っているので、コンテンツも各記事と、プロフィールがあるのみである。ただ、記事はほぼ毎日更新しており、その内容も濃い。日々の活動報告を複数の写真付き記事にしたり、時事性のあるテーマで、自分の主張をしっかりと文章にしたりと、ブログとしては各記事が長文の傾向にある。

ただし、残念ながらアメブロの政治経済のジャンル別ランキングを見ても、上位には入っていない。また、読者数もリサーチ時点で140人弱と、国内でも最大規模の会員数を誇るアメブロの優位性を生かすまでには至ってないようだ。

さらに蛇足だが、ブログジャンルに、政治経済の他、「アラサー」を加えているのは面白い。同世代に、より強いメッセージを発したいのかもしれない。

その他ソーシャルメディアの活用
さて、インターネットを積極的に活用するのなら、公式サイトやブログは基本。この他にツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアを使いこなすと、ネット活用の上級者の仲間入りができるであろう。

今回の4氏においては、浅野氏のみがツイッターを利用しているようだが、残り3氏の公式アカウントはないようである。また、フェイスブックは、4氏とも公開しているアカウントはないようだ。

浅野氏のツイッターに関しては、ブログの更新情報をつぶやいているのが中心であり、フォロアーも1600名程度と多いとは言えない人数である。ツイッターとブログを効果的に使い分けているというまでには至ってないようだ。

調査総論
今回の4氏のインターネットを利用した発信という点においては、毎日更新をしている浅野氏が、最も活用していると考えて良いだろう。さらに、文章量や記事内容を見ても、本人がネットに時間を費やしていることがうかがわれ、ネットによる発信を強く意識した姿勢が評価できる。

稲津氏のブログも、比較的こまめに更新をしていることから、活動報告をネットで発信しようとする意識が見られる。逆に工藤氏の方は、サイトに自身のコンセプトが一目瞭然としているところは評価できるものの、更新頻度が少ない上に、「印刷物をネット上でも」という姿勢は、さほどネットによる発信力を重視していないとみてよいだろう。

残る山岡氏に関しては、今回比較対象となるインターネットの活用痕跡が見られないため、残念ながら選外とする。

最後に、個人的には読み応えのあった浅野氏のブログへは、ぜひ一度訪問されることをお勧めしたい。街頭演説を聴きに行かずとも、ある程度議員の主張が分かるだろう。いずれにしても、本稿をきっかけに各議員のサイトへの訪問者が増えれば幸いである。

ネット選挙は、アメリカではすっかり主流となっているが、日本では機運が高まっているものの、まだ解禁とはなっていない。しかし我々有権者は、常に議員の活動を見守り、その主張に耳を傾けるべきであり、広く普及しているネットを活用するのは当然の動きである。

(ライター 大久保ゆか)



▼外部リンク

工藤仁美オフィシャル・ウェブサイト
http://www.h-kudou.com/

いなつ久WEBサイト
http://www.inatsu.com/
いなつ久 活動アルバム(official blog)
http://inatu.verse.jp/newblog/

浅野貴博オフィシャル・ブログ
http://ameblo.jp/asanotakahiro
浅野貴博 ツイッター
https://twitter.com/daichiasano






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