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復興庁の大臣と副大臣第3次野田内閣のネット選挙力をリサーチする連載5回目は、国民の視線が特に熱い復興庁。しかし、復興庁とはどのような組織か、改めて復興庁のホームページで確認してみよう。 復興庁は、(1)復興に関する国の施策の企画、調整及び実施、(2)地方…


復興庁の大臣と副大臣
第3次野田内閣のネット選挙力をリサーチする連載5回目は、国民の視線が特に熱い復興庁。しかし、復興庁とはどのような組織か、改めて復興庁のホームページで確認してみよう。

復興庁は、(1)復興に関する国の施策の企画、調整及び実施、(2)地方公共団体への一元的な窓口と支援等を担います、となっている。2011年12月に設立され、10年後の21年3月に廃止される予定だ。

今回は復興大臣である平野達男(ひらのたつお)氏と、副大臣の黄川田徹(きかわだとおる)・今野東(こんのあずま)の両氏のインターネットでの発信力をレポートする。

なお、上記2名以外の副大臣の前川清成氏(内閣副大臣を兼任)、および政務官の郡和子・加賀谷健・金子恵美(内閣府大臣政務官を兼任)の3氏は掲載済の各項参照、また同じく政務官の橋下清仁氏(国土交通大臣政務官を兼任)は今後、別項で掲載予定とする。

復興大臣 平野達男氏の公式サイト
まずは平野達男氏の基本情報から。平野氏は1954年生まれで、民主党・参議院岩手選出(2回)、復興大臣および東日本大震災総括担当大臣である。公式サイト(独自ドメインtatuo.jp)には「岩手発 日本一新」の文字と、日本列島を持つ平野氏の写真。

トップページは、サイドメニューに本文は更新履歴だけ、バナーなどもなく極めてシンプルなものである。主なコンテンツは、「政治信条・政策」「論点」「活動報告」。

しかし、今年に入って更新されたものは、プロフィールに現職が書き加えられたことと、事務所移転のお知らせのみだ。

中でも残念なのは、2年以上更新のない「論点」。もともと更新頻度が高かったわけではないが、委員会の議事録や報告書、時事問題に関する提言などを書面にまとめており、議員が問題とする点が浮き彫りになっている。再開を期待したい。

復興副大臣 黄川田徹氏の公式サイト
次は黄川田徹氏をリサーチしよう。1953年生まれで、民主党・衆議院岩手3区選出(4回)、復興副大臣である。公式サイト(独自ドメインkikawada.com)は、民主党のロゴマークをあしらい、「FREE.FAIR.OPEN」とデザインされている。

主なコンテンツは、「活動日誌」「政策」「国政報告」。しかし、前述の平野氏と同様、今年に入って更新されたものは、「活動日誌」に今月の副大臣に就任したことの報告のみであり、その前の記事は2年以上止まっていた。

「政策」は、サイト開設時のものである可能性が高く、6年以上更新のない「国政報告」は、委員会などの動画や質疑などの全文がダウンロードできるようになっているだけで、このサイト用に作成された記事ではない。

復興副大臣 今野東氏の公式サイトとブログ
3人目は、今野東氏。1947年生まれで、民主党・参議院比例選出(3回)、復興副大臣および内閣府副大臣である。公式サイト(独自ドメインk-azuma.gr.jp)には、「子どもたちに明るい未来を手渡したい」との手書き文字がある。

トップページにはさらに「まもらなければならないもの」とあり、今野氏の政治の基本姿勢のメッセージが掲載されている。

主なコンテンツは、「TOPICS」「政策」「活動日誌」「Blog平和の種」。そのうち、「政策」はトップページのメッセージと同文である。一方、「TOPICS」はお知らせ、「活動日誌」はコメント付のフォトアルバムといったもので、不定期であるものの、比較的こまめに更新されている。

最も議員の動きが分かるのはブログ「平和の種」だろう。週1回程度更新されており、硬軟取り混ぜた話題で、議員としての考えや、時事ニュースに絡めて政治的メッセージなどを書いており、肩が凝らない内容ながら興味深く読める。

調査総論
今回取り上げた3議員に関して、平野・黄川田の両氏はブログや活動報告などの記事が更新されておらず、ネット選挙というテーマでは評価できる点がほとんどない。また、今野氏はブログなどで他の2氏に比べては更新されているが、よくネットを利用する他の議員たちに比べてしまうと、積極的に活用しているとは言い難い。

復興庁というと、各議員が被災地選出者であり、通常の議員活動以上の苦労はあるのだろう。その点を考えずにはいられないが、しかし既に1年半以上たち、国民達の多くはその復興情報を欲している。多くの人が利用するネットを活用し、積極的に被災地の状況や復興の事情などを発信すべきだと考える。

今回の3サイトの中で、もう一つ気になる点がある。今野氏のサイトのトップページに「集団的自衛権の行使は行うべきではない」と掲げている点である。強いメッセージが最初に掲げられていたため、より細かく見ようとする意識が働いた。

しかし、この件に関しては、個人的には議員が語る内容自体に興味があったということではない(もちろん、重要なテーマであるが)。民主党内では集団的自衛権行使の検討をすべきという意見があることも報道されていたこともあり、改めて民主党の骨子とは何かという疑問が湧いたのである。

いずれにしても、サイトの訪問者の立場から考えれば、議員個人の政治方針が一目で分かる個性的なメッセージがあれば、読もうとする気になるのは確かだろう。各議員は、もう少し具体的な言葉を掲げて欲しいと思う。その上で時事性を重視し、ある程度まめに記事を更新してもらえれば、サイトを運営する意義が増すはずである。

(ライター 大久保ゆか)


▼外部リンク

平野達男 公式Webサイト
http://www.tatuo.jp/

衆議院議員 黄川田徹公式ウェブサイト
http://www.kikawada.com/

今野東公式ホームページ
http://www.k-azuma.gr.jp/
平和の種 参議院議員今野東のブログ
http://blog.livedoor.jp/azumakonno/






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