彼はSNSで出会った、30代社長です。

初めてのデートは飲むだけにしようと思っていたのですが、とても優しい人だったので彼の誘惑に負けてしまい、体の関係を持ってしまいました。

それから1週間後もまた会う機会があり、彼は当然のように求めてきましたが、私は断ってしまいました。

彼は翌日からは1週間、海外出張に行くとのことで、寂しかったのですが、彼からは
「帰ってきたらその日に会いに行くから、待っててね」
と言われ、私は安心して待っていました。

しかし、はじめは写真付きのメールがきたりしていましたが、時が経つにつれて、次第に無くなってしまいました。そろそろ帰国する日かな？　と思って、こちらからメールを送ってみたりもしましたが、返事の気配はありません。

電話もしました。海外音ではなく通常音が出るのに、まったく出てくれませんでした。

はじめて会った夜には、私が最近彼と別れた話や中絶した話、むかし登校拒否だった話、親と絶縁した話など、彼はずっと親身に聞いてくれていました・・・今でも忘れません。

夜景が見えるキレイなバーで、二人で花火を見ながら、「俺が全部忘れさせてやるよ」とギュっと抱きしめてくれたのを・・・

そんな思い出に浸ると彼に会いたいという思いで、それ以外のことは何も考えられなくなりました。心の底では誰かに相談したいと思っていましたが、友達には「SNSで出会った人」とは言えず、一人で悩みつづけました。

最後には食事も喉を通らないくらい悩み、痩せ細って、まるで廃人のようになりました。

そんな状況の中、私を救ってくれたのが気を紛らわす為に通っていたオカマバーの店長です。その方が最終手段として教えてくれた昔、パンドラの箱とも恐れられた『シエロ』でした。

早速シエロの先生に電話をかけた瞬間、少し耳鳴りの様なものを感じ、寒気もしました。が、とにかく自分に正直になり、自分の悩みをありのまま、先生にぶつけました。

すると先生は、
「彼は今でもあなたのことを思っています。ただ、タイミングが重要です。あなたが彼への思いで潰れそうなのはわかりますが、それは心にしまって時を待ちなさい。あなた自身が壊れてしまいます」

自分がどれほど彼のことばかりを考えていたのか、彼のことをどれだけ愛しているのか、はじめて客観的に感じることが出来た瞬間でした。何度も相談した先生の言葉には温かさがあり、私を本当に正しい道に導いてくれると感じました。

ある時から、この人に相談をすれば全て上手くいくと、私は確信しました。先生から言われて一番心に残っているのは、「タイミングが合えば必ずうまくいく」と言われたことです。

その言葉のとおり、私はタイミングを待ちました。

具体的にどうすればいいのか先生に相談すると、想像もしていなかった言葉が出てきて強い衝撃を受けました。知らない間に興奮して思わず鼻血が出たことを今でも覚えています。

「彼はあなたの事を思って、距離を置いています。ただ、今付き合っている彼女と別れようとしていて、またあなたの元に戻ってくるでしょう」

電話の向こうから息切れを起こすのが伝わってくるくらい、先生は力強く語られました。

それから10日後、台風の日ですが、私が仕事から帰宅すると傘もささずにビショビショになってる彼が、私の家の前で立っていました。

そして、次の瞬間、現実なのか幻覚なのか今でもよくわかりませんが、それまで降っていた雨がピタっと止みました。台風の目の中心にいたのでしょうか。
照り輝く太陽のもと驚きと嬉しさで、泣き崩れた私と彼が抱き合っていたのです。

そして先月、私たちは晴れて結婚をしました。

今回ご紹介した体験談は、少し信じがたいところもあるように思えるかもしれませんが、『シエロ』が導いてくれた実話です。