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大人の社会見学ニュース
「画家」としてのローランサンが歩んだ創作の道東京都府中市にある府中市美術館では、2015年12月20日までの日程で「マリー・ローランサン展」を行っている。マリー・ローランサンは20世紀のパリで活躍した画家だ。パステルカラーで少女たちを描きだした夢のような画風…
「画家」としてのローランサンが歩んだ創作の道
東京都府中市にある府中市美術館では、2015年12月20日までの日程で「マリー・ローランサン展」を行っている。マリー・ローランサンは20世紀のパリで活躍した画家だ。パステルカラーで少女たちを描きだした夢のような画風によって、多くの人々を魅了してきた。今回の展覧会では初期から晩年までの代表作を70点展示している。
ローランサンが活躍した当時は、「芸術」というのものは重厚で壮大、深淵なものであるべきだという考えがいまだ根強かった。
ローランサンのような「かわいい」画風の造形は少数派であったのだが、それでも「かわいいもの」を愛する気持ちと自身の感性だけを信じてたった一人で芸術の路を歩んだのである。
ローランサンの人気を高めている要素とは
ローランサンは、詩人アポリネールとの運命的な恋と別れ、そして世界大戦による亡命生活などがあり、波瀾万丈の人生を送った女性としても知られている。そういった人生がローランサンの人気を高めている理由のひとつでもあるが、それらの要素はローランサンの美術的な検証および評価を十分にするものではない。
そのため今回の展覧会は、ローランサンはどのように創作の歩みをたどり、何を築きあげ、そしてどうやって新しい造形世界を生み出すにいたったのか、という「画家」としての姿に焦点をあてたものとなっている。
また、現在の日本は、世界も注目するほどの「かわいい文化」を産んだとされる。そのような日本であるからこそ、この展覧会ではローランサンが一生をかけて追い求めたものを再発見できるかもしれない。
この展覧会でローランサンの信念にふれてみてはいかがだろうか。
休館日は11月24日で、開館時間は10:00から17:00まで(入場は16:30まで)である。
▼外部リンク
府中市美術館 マリー・ローランサン展
http://www.tokyo-np.co.jp/event/marie/index.html
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