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大人の社会見学ニュース
「驚く」ほどすばらしい工芸品の数々東京都台東区にある東京藝術大学大学美術館では、2016年10月30日(日)まで、明治期の工芸品および、その基となった江戸時代後期から、明治期の工芸が影響を及ぼした昭和初期の作品までを展示する「驚きの明治工藝」という工芸品の…
「驚く」ほどすばらしい工芸品の数々
東京都台東区にある東京藝術大学大学美術館では、2016年10月30日(日)まで、明治期の工芸品および、その基となった江戸時代後期から、明治期の工芸が影響を及ぼした昭和初期の作品までを展示する「驚きの明治工藝」という工芸品の展覧会を行っている。あまりに美しい工芸の数々に「驚く」という意味もある展覧会のタイトルだが、この工芸品は一人のコレクター、宋培安氏のもののみという点も「驚く」点だ。二大テーマに分けて工芸品を展示する
この展覧会はテーマを大きく2つ、『写実の追究』と『技巧を凝らす』に分けている。『写実の追究』は、日本では立体造形は仏像が中心とされ、理想の姿を表現する傾向が長く続いていたが、江戸期に入ると工芸の世界では動物・植物の姿を写実的にとらえ、再現する作品が見られるようになった。?
そして、この展覧会では、鉄や銅をパーツに分けて制作することにより、動く立体造形として作られた『自在置物』を20点以上も見ることができる。
『自在置物』は国外での評価のほうが高かったため、多くが輸出されて国内に残っている作品が少なく、国内でこれほどまとめて閲覧できる展覧会は初めてといえる。
『技巧を凝らす』は江戸時代に友禅や高肉象嵌、色絵といった新しい技法が開発され、やがて明治時代になると欧米諸国への輸出が目的とされたため、精度を高めた精密な作品が多く作られた。
くわえて内外の博覧会への出品という、優秀な技術を示す「公開」といった目標ができたため、より高度な芸術性が求められ、結果その技術がより高まっていった。
そしてビロードに友禅の染付をするビロード友禅といったものや、漆工、金工、七宝、象牙彫刻を併用した柴山細工といった、新しく華麗で繊細な作品も生み出されていった。
休館日は毎週月曜(祝日は開館し、翌日が代休)であり、開館時間は10:00から17:00(最終入館時間は16:30まで)である。なお期間中、一部作品の展示替えがある。
▼外部リンク
「驚きの明治工藝」展 公式サイト
http://www.asahi.com/event/odorokimeiji/
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