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サザインベストメント

ベンチャーコラム

  

ベンチャー企業の経営者が、今注目のビジネストピックを解説

 

2007/12/03

私の、1979年から97年の18年間は大和証券での人生です。当時の証券会社にとっては株式、債券、投信が主な商品でした。短期ならいざ知らず長期投資ならファンダメンタル分析に基づいた株式投資は良い運用商品だったと記憶しています。

しかしながら2国間の通貨を売買するFX(外国為替)取引は、ファンダメンタル分析をしても長期に保有しても簡単に儲かる商品ではないことをこの3年間で学びました。

FX取引というのは、証拠金を担保としてその証拠金の数倍の建て玉を建てて現渡し、現引きをせずに差金決済をする取引です。

株式で言うなら信用取引で、相場が大きな上げ基調の場合は良いですがそうでない場合の信用取引はあまり儲かりません。信用取引のレバレッジも3倍ですが、FX取引の最高レバレッジは弊社のサービスではなんと100倍です。例えば100万円の証拠金で最大1億円まで建てられます。

近年では、メディアに触発されて軽い気持ちFXを始める人も増えていますが、知識や戦略を持たないとギャンブルになってしまい負けてしまいます。

まず、投資なら長期的に保有してレバレッジも5倍以下にすべきです。またギャンブルをする場合は、レバレッジも高く短期的な取引なので、資金を限定させストップを必ずつけるべきです。アドレナリンが多くでるのはギャンブルなので多くの方がとりこになるかもしれませんが負けたらここまでの資金で終わり、という自己管理が必要です。熱くなり感情的になったら奈落の底間違いなしです。

株と違いFXはゼロサムの世界です。ゼロサムとはマージャンと同じで誰かが勝てばその分誰かが負けていると言うことです。主戦場はロンドン、ニューヨークで東京の比率は高くありません。対戦相手は、金融機関、ヘッジファンド、個人、投信とさまざまです。欧米の百戦錬磨と戦うわけですから、ビギナーズラックはあるかもしれませんがそれなりの戦略をもたなければ絶対に勝てません。

FXは24時間取引ですし、株の場合以上に、トレンドを重視した方が良いので、システム取引が大変有効です。

近年ではプラットフォームを使った自動売買とシステム取引に、関心が多く集まっています。また、システム取引は感情をまったく抜きにしているため、これを行っている投資家が増えています。

来年以降は、プログラミング技術を使ったシステム取引が増え、欧米と日本のプログラマー対決が始まりそうですね。

(フジサンケイビジネスアイ 2007年12月3日掲載)
(ベンチャーファクトリーニュース 2008年3・4月号掲載予定)

経営者向けビジネス情報新聞「ベンチャーファクトリーニュース」の公式サイトを見る。
広布 文夫(こうふ・ふみお)
1979年立教大学経済学部卒業後、大和証券に入社。支店営業を5年経験した後
アメリカに派遣留学。IPO業務部に所属した後に英国とスイスに通算7年間勤務、
96年に帰国後、投信開発部に所属した。その後、インターネットの重要性を予見し
ダイレクトトレーディング部を発足させ、初代部長となる。
2002年サザインベストメントを立ち上げ日本で初めてGFT(グローバル・
フォレックス・トレーディング)のIB(Introducing Broker)になる。
お客様サイドに立ったサービスを提供する他、為替投資に対する教育活動に
力を注いでいる。http://www.saza-investment.com



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