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ベンチャー企業の経営者が、今注目のビジネストピックを解説

 

2008/02/18

インターネットの利用実態の調査レポートを掲載している『インターネット白書』(インプレスR&D)によると、企業が実施しているアクセス向上対策のトップがSEO対策です。そのシェアは、実に調査対象企業の約3割以上にも達しています。

SEO対策が急増した背景には、企業からの需要の増加に伴い、SEO対策をサービスとして提供する業者(SEOプロバイダー)自体が増加しているという事実もあります。専門業者が台頭しているなか、自社によるSEO対策だけで上位表示を勝ち取るのは決して容易ではありません。これは、対策を行なうキーワードがユーザーに人気があるほど言えることです。 
内製に頼る厳しさは、検索エンジン側の変化にもよります。まず、エンジンのアルゴリズム(検索順位を決定するプログラム)が非常に複雑になったため、攻略が難しくなってきました。 加えて、スパム行為(検索結果を違法な手段で操作する行為)における取り締まりも年々強化されたことから、様々なフィルタリング対策が実施されるようになりました。このような事情から、検索エンジンでの上位表示は困難になる一方です。

グーグルは、昨年12月より有料リンクに対する取り締まりを強化し始めました。有料リンクとは、その名の通りリンクを売買する、つまりお金をかけてリンクを獲得してする行為です。なかにはリンクを獲得するために、わざわざブログサイトに記事を書いてもらい、その記事中にリンクを貼り付ける「ペイパーポスト」と呼ばれる有料リンクも存在しております。
グーグルでは、このような行為が横行したために、検索結果に「不公平さ」と「不正確さ」がもたらされたということで、有料リンクの取り締まりを強化したということです。その他にも、これまで有効だとされていた手法が、知らないうちにスパム行為に指定されている場合もありますので注意が必要です。
特に、フィルタリングにおいては、グーグル内には『エンジングフィルター』によるフィルタリングが行なわれています。これは、ドメインの使用期間がある一定期間を経過していないと上位表示されないというもので、新規ドメインでWEBサイトを開設する際は、このエンジングフィルターに気をつけなければいけません。この他にも、SEO対策の実施における注意点は数多くあります。

知らないうちに誤ったSEO対策を行なった結果検索順位が下落した場合、企業における損失は計り知れません。 以上のことから、自社のSEO対策だけで検索エンジンにおける上位表示を実現することは、非常に困難を極めてきております。SEO対策は専門業者に委託し、自社ではWEBサイトの内容を充実させることに専念することに徹した方が効率的かもしれません。
(フジサンケイビジネスアイ 2008年2月18日掲載)
(ベンチャーファクトリーニュース 2008年5・6月号掲載)

経営者向けビジネス情報新聞「ベンチャーファクトリーニュース」の公式サイトを見る。
大沼 敏幸《おおぬま としゆき》
1977年生まれ。北海道札幌市出身。2002年から検索エンジン業界に従事。 法人営業を経て、2005年11月ウェブクリエーションWEBコンサルティング営業部執行役員に就任。 SEO事業部の責任者として尽力する。2005年11月より開始したネットショップ専用のSEOサービスは、現在までに400サイト以上、1200キーワード以上のSEO実績を持つ。2007年8月に成果報酬型SEOサービスを開始。SEO以外にも、リスティング広告の対策やディレクトリ対策など、SEM全般を得意とする。



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