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誰にでも起こりうる“もの忘れ”。
「忙しいからかな」「年齢のせいかも」と、つい見過ごしてしまいがち。ただ、加齢や多忙によるもの忘れと、アルツハイマー病によるもの忘れには違いがあると言います。
今回は、日本イーライリリー株式会社が主催する『年のせいじ…
誰にでも起こりうる“もの忘れ”。
「忙しいからかな」「年齢のせいかも」と、つい見過ごしてしまいがち。ただ、加齢や多忙によるもの忘れと、アルツハイマー病によるもの忘れには違いがあると言います。
今回は、日本イーライリリー株式会社が主催する『年のせいじゃない“もの忘れ展”』を訪れ、専門医の話や展示を通して、アルツハイマー病について理解を深めてきました。
では、アルツハイマー病とはどのような疾患なのでしょうか。
神奈川歯科大学 臨床先端医学系認知症医科学分野 教授 真鍋雄太先生は、次のように説明します。
「アミロイドβという異常なたんぱく質が脳の中に蓄積し、神経細胞を壊すことで、最初に“もの忘れ”といった症状が現れる病気です。アルツハイマー病はもの忘れといった症状から始まりますが、いつの間にか自分の生活が誰かの助力がないと成り立たないようになっていく。 そして、行き着く先が麻痺という進行性の疾患です。ただ、早期の段階で発見すれば、今は治療することができる時代になっています」
「俳優さんの名前が出てこないことは誰にでもありますよね。でも後で思い出せるのは加齢によるもの。一方で、認知症の前段階となる軽度認知障害(MCI)の段階からみられる症状の1つであるもの忘れは、その“思い出そうとした出来事”自体が抜け落ちてしまうんです」
さらに注意したいのは、記憶以外の変化です。外出や人付き合いが減る、身だしなみに無頓着になるなど、意欲の低下が見られることも初期のサインとされています。
「アルツハイマー病では、記憶だけでなく前頭葉の機能も低下していきます。その影響で、これまで当たり前にできていた行動がうまくいかなくなることがあります」
たとえば、冷蔵庫の中には同じ調味料がいくつも並んでいます。
「本来であれば、すでにあることを覚えているはずですが、それを忘れてしまい、同じものを繰り返し買ってしまう。これは記憶の問題が表れている可能性があります」
また、冷蔵庫の中に財布が入っていたり、冷凍すべきものが冷蔵室に入っていたりと、物の扱いに違和感が見られるケースも紹介されていました。
さらに印象的だったのが、部屋の中に同じ花がいくつも飾られている展示です。
「同じものを繰り返し購入してしまうのは、先ほどの調味料と同じ現象です。配置や全体のバランスを考える力も影響を受けています」
そして、壁一面に貼られた大量のメモ。
一見すると“忘れないための工夫”のように見えますが、メモが増えすぎることで、かえって何をすべきか分からなくなってしまうケースもあるといいます。
「記憶が不安になってくるとメモを増やしますが、量が多くなると整理できなくなり、同じ内容を何度も書いてしまうこともあります」
中身はいくつかの質問形式で脳の働きを確認する質問が掲載されています。
これは、できたかどうかを見るためではなく、普段の生活でどんな能力を使っているのかということ、アルツハイマー病になったときにどのような影響を受けるのかというのを知るための質問となっています。
●3つの言葉を覚える
冊子ではまず、絵を見て3つの言葉を覚える問題が出題されます。
(例:ひまわり、うさぎ、じてんしゃ)
これは、記憶力の中でも“近時記憶”と呼ばれる働きを確認するものです。その場で覚える力だけでなく、少し時間が経ったあとに思い出せるかどうかがポイントになります。
「記憶には、すぐに覚える“即時記憶”と、少し時間が経ってから思い出す“近時記憶”があります。アルツハイマー病では、この“近時記憶”の働きが最も早く影響を受けることが多いです」
●買い物前の準備を考える
「財布を持つ」「何を買うか思い出す」「行き先を決める」など、日常的な行動を思い浮かべるこの問い。
ここでは、記憶に加えて、計画力や段取りを考える“前頭葉の働きが使われていると言います。
「お買い物に行くには何が必要かを考え、順番を組み立てて実行する。これは脳の司令塔である前頭葉の機能を使っています。こうした機能が低下すると、これまで当たり前にできていた行動がスムーズに進まなくなることがあります」
●「動物の名前をできるだけ多く挙げる」
さらに、「1分間でできるだけ多くの動物の名前を挙げる」という問題も。
短時間で多くの名前を思い出すこの問いでは、思考のスピードや柔軟性、言葉を引き出す力が試されると言います。記憶の中から情報を引き出し、次々と関連する言葉を思い浮かべる…こうした働きも前頭葉が担っているそう。
「これは思考の速度や柔軟性を見るものです。記憶をもとに、どれだけスムーズに言葉を引き出せるかがポイントになります」
このように、日常の何気ない行動の中でも、私たちは複数の脳の機能を使っています。
これらの体験は診断を目的としたものではありませんが、「どのような機能が影響を受けるのか」を知る手がかりになります。普段は意識することのない脳の働きを可視化することで、アルツハイマー病への理解がより深まる内容となっていました。
会場内には、『アルツハイム921号室』のほか、“アルツハイマー病とは?”、”アルツハイマー病になったらどうすればいい?”など項目別にわかりやすく説明を掲載したパネルや、『アルツハイム921号室』を見て、“これ、あるある!”と感じたところにシールを貼るアンケートパネル(※ちなみに一番多かった項目は“増え続ける調味料”)など、アルツハイマー病について理解を深める展示が行われていました。
アルツハイマー病への知識を深め、もの忘れを加齢のせいだと決めつけずに、早期に専門医に受診することももちろんですが、何よりも大切なのは家族などの周りの人に気付きだそう。
「あれ?アルツハイマー病の初期症状にちょっと当てはまるのでは?」と感じたら、受診を勧めてみるのもいいかもしれないですね。
「忙しいからかな」「年齢のせいかも」と、つい見過ごしてしまいがち。ただ、加齢や多忙によるもの忘れと、アルツハイマー病によるもの忘れには違いがあると言います。
今回は、日本イーライリリー株式会社が主催する『年のせいじゃない“もの忘れ展”』を訪れ、専門医の話や展示を通して、アルツハイマー病について理解を深めてきました。
アルツハイマー病とは?
「認知症」という言葉はよく耳にしますが、認知症は症状を指す言葉であり、病名ではないことをご存知でしょうか。認知症が現れる原因となる疾患のひとつとして、代表的なのがアルツハイマー病です。では、アルツハイマー病とはどのような疾患なのでしょうか。
神奈川歯科大学 臨床先端医学系認知症医科学分野 教授 真鍋雄太先生は、次のように説明します。
「アミロイドβという異常なたんぱく質が脳の中に蓄積し、神経細胞を壊すことで、最初に“もの忘れ”といった症状が現れる病気です。アルツハイマー病はもの忘れといった症状から始まりますが、いつの間にか自分の生活が誰かの助力がないと成り立たないようになっていく。 そして、行き着く先が麻痺という進行性の疾患です。ただ、早期の段階で発見すれば、今は治療することができる時代になっています」
注意したい初期症状!
誰にでも起こりうる“もの忘れ”ですが、そのすべてが同じではありません。加齢によるもの忘れと、アルツハイマー病によるもの忘れには違いがあるといいます。「俳優さんの名前が出てこないことは誰にでもありますよね。でも後で思い出せるのは加齢によるもの。一方で、認知症の前段階となる軽度認知障害(MCI)の段階からみられる症状の1つであるもの忘れは、その“思い出そうとした出来事”自体が抜け落ちてしまうんです」
さらに注意したいのは、記憶以外の変化です。外出や人付き合いが減る、身だしなみに無頓着になるなど、意欲の低下が見られることも初期のサインとされています。
「アルツハイマー病では、記憶だけでなく前頭葉の機能も低下していきます。その影響で、これまで当たり前にできていた行動がうまくいかなくなることがあります」
展示で見えた“日常の違和感”
会場では、こうした変化が日常生活の中でどのように現れるのかを再現した展示『アルツハイム921号室』も行われていました。たとえば、冷蔵庫の中には同じ調味料がいくつも並んでいます。
「本来であれば、すでにあることを覚えているはずですが、それを忘れてしまい、同じものを繰り返し買ってしまう。これは記憶の問題が表れている可能性があります」
また、冷蔵庫の中に財布が入っていたり、冷凍すべきものが冷蔵室に入っていたりと、物の扱いに違和感が見られるケースも紹介されていました。
さらに印象的だったのが、部屋の中に同じ花がいくつも飾られている展示です。
「同じものを繰り返し購入してしまうのは、先ほどの調味料と同じ現象です。配置や全体のバランスを考える力も影響を受けています」
そして、壁一面に貼られた大量のメモ。
一見すると“忘れないための工夫”のように見えますが、メモが増えすぎることで、かえって何をすべきか分からなくなってしまうケースもあるといいます。
「記憶が不安になってくるとメモを増やしますが、量が多くなると整理できなくなり、同じ内容を何度も書いてしまうこともあります」
質問形式でアルツハイマー病の初期症状の理解を深める
会場では、アルツハイマー病の初期症状を体験しながら理解ができる冊子も配られていました。中身はいくつかの質問形式で脳の働きを確認する質問が掲載されています。
これは、できたかどうかを見るためではなく、普段の生活でどんな能力を使っているのかということ、アルツハイマー病になったときにどのような影響を受けるのかというのを知るための質問となっています。
●3つの言葉を覚える
冊子ではまず、絵を見て3つの言葉を覚える問題が出題されます。
(例:ひまわり、うさぎ、じてんしゃ)
これは、記憶力の中でも“近時記憶”と呼ばれる働きを確認するものです。その場で覚える力だけでなく、少し時間が経ったあとに思い出せるかどうかがポイントになります。
「記憶には、すぐに覚える“即時記憶”と、少し時間が経ってから思い出す“近時記憶”があります。アルツハイマー病では、この“近時記憶”の働きが最も早く影響を受けることが多いです」
●買い物前の準備を考える
「財布を持つ」「何を買うか思い出す」「行き先を決める」など、日常的な行動を思い浮かべるこの問い。
ここでは、記憶に加えて、計画力や段取りを考える“前頭葉の働きが使われていると言います。
「お買い物に行くには何が必要かを考え、順番を組み立てて実行する。これは脳の司令塔である前頭葉の機能を使っています。こうした機能が低下すると、これまで当たり前にできていた行動がスムーズに進まなくなることがあります」
●「動物の名前をできるだけ多く挙げる」
さらに、「1分間でできるだけ多くの動物の名前を挙げる」という問題も。
短時間で多くの名前を思い出すこの問いでは、思考のスピードや柔軟性、言葉を引き出す力が試されると言います。記憶の中から情報を引き出し、次々と関連する言葉を思い浮かべる…こうした働きも前頭葉が担っているそう。
「これは思考の速度や柔軟性を見るものです。記憶をもとに、どれだけスムーズに言葉を引き出せるかがポイントになります」
このように、日常の何気ない行動の中でも、私たちは複数の脳の機能を使っています。
これらの体験は診断を目的としたものではありませんが、「どのような機能が影響を受けるのか」を知る手がかりになります。普段は意識することのない脳の働きを可視化することで、アルツハイマー病への理解がより深まる内容となっていました。
会場内には、『アルツハイム921号室』のほか、“アルツハイマー病とは?”、”アルツハイマー病になったらどうすればいい?”など項目別にわかりやすく説明を掲載したパネルや、『アルツハイム921号室』を見て、“これ、あるある!”と感じたところにシールを貼るアンケートパネル(※ちなみに一番多かった項目は“増え続ける調味料”)など、アルツハイマー病について理解を深める展示が行われていました。
アルツハイマー病への知識を深め、もの忘れを加齢のせいだと決めつけずに、早期に専門医に受診することももちろんですが、何よりも大切なのは家族などの周りの人に気付きだそう。
「あれ?アルツハイマー病の初期症状にちょっと当てはまるのでは?」と感じたら、受診を勧めてみるのもいいかもしれないですね。
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