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株式会社ピープルメディア

プレスリリース

  

ベンチャー企業の新製品・新サービスのプレスリリース

 

株式会社ピープルメディア マイクロファン事業部(本社:大阪市、代表取締役:硴崎薫)は、教育現場での長年の知見を凝縮した新世代教育用マイコン基板シリーズ「TRYGEAR(トライギア)」を始動。Wi-Fiネットワーク機能と大容量8MBのPSRAMを内蔵したEspressif Systems社の最新MCU「ESP32-S3」を搭載し、演習に必須となる基本的な入出力を備えた、ネットワーク拡張モデル「TRYGEAR-NET ESP32-S3」の販売を2026年6月1日に開始いたしました。大学、高専、高校の情報科目などで急速に普及する「Python(CircuitPython /MicroPython)」および「Arduino言語(C/C++)」をサポート。配線ミスや部品紛失などの負担を解消し、限られた演習時間内で世界とつながるネットワークプログラミングの学習に集中できる環境を提供します。


■ 開発の背景:教育現場が抱える「学習以外の負担」を解消するために

「TRYGEAR」シリーズのマイコン基板は、教育現場での利用を強く意識して設計されています。

従来のマイコン演習では、教員による授業前の配線材を含む部品選定や配布、生徒・学生による不慣れな配線作業、配線ミスの特定と修正、演習前後・演習中の部品紛失など、学習の本質とは異なる「付帯作業やトラブル」が教員/生徒・学生双方の大きな負担となっていました。

また、ブレッドボードを用いた配線は状態の維持が難しく、次回の演習時間まで各自の配線を安定して保存しておくことが困難であるという課題もありました。


■ 新世代教育用マイコン「TRYGEAR」シリーズの共通特長

「TRYGEAR」シリーズは、教育現場におけるこれらの課題を、演習用途に最適化したハードウェア構成で解決しました。

1. 標準的なオンボード・インターフェース
教育現場で親しまれているArduino UNOに準じたソケット配置を採用し拡張性を確保した上で、演習で多用される下記の入出力やコネクタをあらかじめ基板上に標準実装しています。

・タクトスイッチ ×3
・LED ×3
・圧電スピーカー
・RCサーボ用コネクタ ×2
・I2C用コネクタ
・TFTディスプレイ用コネクタ
・OLEDディスプレイ用コネクタ
・MicroSDカードスロット


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4NTk2NiMzNzQ5OTkjODU5NjZfUk9tQUVMR25pVy5qcGc.jpg ]

入出力の標準実装により、導入演習であれば面倒で時間を要し誤りやすい配線作業の多くを排除でき、全員が共通の回路構成ですぐに演習に取り掛かることができます。応用演習においては、スイッチ、LED、圧電スピーカー等の基本配線に時間を割くことなく、アプリケーション固有の回路作成やプログラム構築に集中できます。

また、TFT/OLEDディスプレイを手軽に接続でき、マイコン基板の本来の使用法であるプログラミング用PCから取り外した状態でも、デバッグ情報やアプリケーションの出力をわかりやすく表示できるため、試作や評価を効率よく行えます。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4NTk2NiMzNzQ5OTkjODU5NjZfemZtTFdkeGFiTC5qcGc.jpg ]

2. センサーや入出力デバイスなどの優れた拡張性(3.3V駆動)
従来のArduino UNO等とは異なり、基板の稼働電圧は「3.3V」になっています。近年のセンサーや入出力デバイスの主流である3.3Vデバイスを、配線を複雑化させる電圧変換回路なしに直接接続できます。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4NTk2NiMzNzQ5OTkjODU5NjZfQmlaRldJWEhubi5qcGc.jpg ]

3. 多彩なプログラミング言語をサポート
大学の理工学系や高専の実験・演習で幅広く使用されているArduino言語(C/C++)はもちろん、近年の高校「情報」科目や、大学のデータサイエンス学部等で採用が増加しているPython(CircuitPython、MicroPython)によるプログラミングが可能です。


■ ネットワーク拡張モデル「TRYGEAR-NET ESP32-S3」の特長

今回販売を開始した「TRYGEAR-NET ESP32-S3」は、シリーズ共通の特長に加え、「NET(Network:ネットワーク系機能)」を強化・拡張した高機能モデルです。

プログラミング学習や電子工作において、重要テーマの一つが「通信・ネットワーク」です。「自分が書いたプログラムで、世界中のデータや身近なスマートフォンとつながるデバイスを作りたい」――そんな広がりのある夢を、初心者から高度な開発者まで誰もが容易に実現できる先進のGEARとして誕生したのが「TRYGEAR-NET ESP32-S3」です。

本製品はリファレンスモデル「TRYGEAR-DASH RP2350A」と搭載MCUが異なるため、端子の命名規則や配置が異なります。しかしながら、TRYGEARシリーズでは、CircuitPythonでは「trygear.py」をインポート、Arduino(C/C++)では「TRYGEAR.h」をインクルードすることで、D0, D1, A0, A1, SW1, LED2, SPKといった共通の端子の機能名を用いてプログラミングが行えるように配慮されています。

これにより、学習者や教員はボードやMCUの違いというハードウェアの壁を意識することなく、リファレンスモデルで作成したプログラムを容易に移行・発展させることが可能となり、スムーズに高度なネットワーク学習へとステップアップできます。

■ 「TRYGEAR-NET」の豊富な通信機能
1. Wi-Fi 4(無線LAN): 2.4GHz帯の高速・安定したワイヤレス通信に対応。インターネット上のWeb APIを介したデータの送受信や、WEBサーバーの構築、各種IoT機器の開発が基板単体で行えます。
2. Bluetooth 5(LE対応): 低消費電力通信(BLE)に対応。スマートフォンやタブレットとの連携、近距離でのセンサーネットワーク構築をスムーズに行えます。
3. CAN通信(TWAI): 自動車の車載ネットワークや、工場内のFA(ファクトリーオートメーション)機器、移動体制御などで標準採用されている国際規格「CAN 2.0B」に完全準拠。社会インフラの実務に直結するフィールドバス通信を学べます(※オプションのトランシーバモジュールにより対応)。
4. Ethernet(有線LAN): ノイズに強く、高い安定性とリアルタイム性が求められる産業用ネットワークに対応。特にWi-Fiの電波が届きにくい環境での通信実験に不可欠な機能です(※オプションのEthernetモジュールにより対応)。
5. USB 2.0 OTG: プログラムの書き込みだけでなく、PCから「キーボードやマウス、MIDI機器、ストレージ」として認識させるUSBデバイスエミュレーション(HID機能)に対応。PCと高度に連携する独自のインターフェース機器を開発できます。
6. 大容量8MBの高速PSRAMを内蔵: ネットワークを通じて送受信される画像データや、Web APIから取得した大容量のJSONデータ、パケットデータなどを、メモリ不足を心配することなく余裕を持って保存・高速に処理できるよう、8MBの大容量RAM(PSRAM)を搭載しています。

■ Wi-Fiネットワーク機能の活用例
Wi-Fiネットワーク機能を利用して、世界とつながった様々なアプリケーションを作成できます。
1.情報取得:世界の「生きたデータ」を取得
気象庁などが無料で公開しているデータ(Web API)と接続し、最新の天気予報や防災アラート、時間情報を自動取得。手元のTFTディスプレイにリアルタイム表示する「お天気モニター」を構築できます。
2.情報発信:手元の様々な情報を世界に発信
小さなWEBサーバーを構築し、手元の文書や写真、あるいは接続した温度・湿度・気圧センサーなどから得られた手元の環境情報を、ブラウザで見られるホームページ形式で世界に向けてリアルタイムに発信できます。
3.遠隔操作:スマホを「リモコン」に
WEB画面上にスライダーや文字入力領域を配置したリモコンパネル(HTML)をマイコン内に作成。手持ちのスマホやタブレットのブラウザからアクセスし、画面上のスライダーを動かしてサーボモーターを制御したり、文字を入力してマイコン側のTFTディスプレイのメッセージをリアルタイムに書き換えたりする直感的な遠隔操作システムを実現できます。
4.カメラなどの周辺機器のネットワーク接続
マイコン基板用のカメラ機材を買い足すことなく、手持ちのスマートフォンカメラで撮影した画像をWi-Fi経由で「TRYGEAR-NET」に送信。大容量の8MB RAMを活かして画像の加工、記録、TFTディスプレイへの表示などを手軽に楽しめます。
5.生成AIによる画像処理や認識
上記の方法でスマホから取得した画像データを、Wi-Fi経由でクラウド上の生成AI(無料枠のAPI等)へ転送。AIに画像の識別や解説をリクエストし、その結果をマイコン側で受け取ってアクションを起こすといった、最先端のエッジAI連携の仕組みを体験・学習できます。


■ 製品仕様

プロセッサ: Espressif Systems ESP32-S3 (Dual-core Xtensa 32-bit LX7 @ 最大240MHz)
拡張命令: ベクトル演算命令(AI / 機械学習、信号処理の高速化に対応)
フラッシュメモリ: 8MB (Quad SPI Flash)
PSRAM: 8MB (Octal SPI PSRAM)
無線機能: Wi-Fi 4 (IEEE 802.11 b/g/n) + Bluetooth 5 (LE)
USB機能: USB 2.0 OTG フルスピード対応(プログラム書き込み、USBデバイスエミュレーション
形状: Arduino UNO 準拠ソケット配置(独自拡張あり)
入力: タクトスイッチ ×3、RESET、BOOT
出力: LED ×3、圧電スピーカー
外部ストレージ: MicroSDカードスロット
拡張コネクタ: TFT/OLEDディスプレイ用端子、RCサーボ用端子 ×2
標準価格: 5,280円(税込)


■ 各種リンク

マイクロファン オンラインショップ(ご購入はこちら): https://www.microfan.shop/products/trygear-net-esp32-s3-r1
TRYGEAR-NET ESP32-S3 詳細紹介: https://www.microfan.jp/trygear-net-esp32-s3-r1
TRYGEARシリーズ 詳細紹介: https://www.microfan.jp/trygear


■ 商標に関する表示

※ ESP32は、Espressif Systems (Shanghai) Co., Ltd.の登録商標です。
※ Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
※ Bluetoothは、Bluetooth SIG, Inc.の登録商標です。
※ Arduinoは、Arduino AGの登録商標です。
※ 記載されている会社名、製品名などは、各社の商標または登録商標です。


■ 株式会社ピープルメディア / マイクロファンについて

株式会社ピープルメディアは、九州工業大学・硴崎研究室における空間情報処理技術の研究成果の社会実装や教育の情報化に取り組むことを目的に、同大学発のベンチャー企業として設立されました。「マイクロファン事業部」は、大学教育の最前線で培った知見を凝縮し、マイクロコントローラを活用したマイコン基板の開発・販売、および教育カリキュラムや教材の開発を行っています。

ピープルメディアの設立者で取締役研究開発部長の硴崎 賢一は、日本初の情報工学部を擁する九州工業大学において36年にわたり情報工学に関する研究・教育に従事した、同大学の名誉教授です。

マイクロファンは、高度な研究開発実績と教育現場での豊富な指導経験に基づき、「教員と学習者がともに本質的な課題に集中し、主体的に学びを楽しめる」教材開発に取り組んでいます。単なるハードウェアの提供にとどまらず、学校や教育委員会との教材共同開発、教育用マイコン基板を活用した教育講習会の実施など、情報教育や次世代の技術者育成をソフト・ハード両面から支援します。

マイクロファン オンラインショップ: https://www.microfan.shop
マイクロファン 公式サイト: https://www.microfan.jp
株式会社ピープルメディア 公式サイト: https://www.peoplemedia.jp

【学校・教育機関向け支援サービス】
マイクロファンは、マイコン基板の提供に加え、教育現場のニーズに合わせた以下の支援業務を承っております。

教育カリキュラムの構築支援: 名誉教授の知見を活かした、体系的な学習プログラムの構築支援や各種のコンサルティング。
オリジナル教材の共同開発: 各教育機関のシラバスや学習目標に最適化した、独自のマイコン基板や周辺モジュールの企画・開発。
教育講習会・ワークショップの開催: 教員向けの技術研修や、学生を対象としたプログラミング・組み込み演習の出前授業、講習会の実施。

【企業向け支援サービス】
自社製品開発で培った高度な技術力を活かし、組込みシステムのソフトウェア受託開発や技術コンサルティングを承っております。


■ 【お問い合わせ先】

担当者: 株式会社ピープルメディア マイクロファン事業部(担当:硴崎)
E-mail: kakizaki@peoplemedia.jp


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